
丸メガネの加工が重なりました。
丸メガネの加工は、丸じゃないメガネの加工よりも、手間と気を遣います。
丸メガネのようなリムに角が無い玉型は、ネジが緩んだりするとレンズが回転します。
ですので、レンズが回転しないように滑り止めの加工が必要になります。
また、万が一、回転しても、元通りに戻せるようにしないといけません。
乱視があれば、乱視角を合わせれば元通りにできますが、
球面レンズ(乱視の無いレンズ)の場合は、何かしらの目印がないとレンズの水平がわかりません。
累進レンズの場合は、水平基準線がわかるレンズマークがありますが、
小さい玉型の丸メガネの場合は、片方のレンズマークが削られて無くなってしまう事もあります。
今回は、3つの丸メガネの6枚のレンズのうち、5枚が球面レンズでした。
目立たないように、且つ、確実に、水平がわかるように目印を付けました。
方法は企業秘密ですが。。(大げさ)
丸メガネのレンズが回転すると、
乱視があるレンズでは乱視角が狂います。
乱視角が狂うと、目の乱視とレンズの乱視により、残余乱視が合成され、
5°ずれると 18%
10°ずれると 34%
15°ずれると 53%
20°ずれると 68%
25°ずれると 84%
30°ずれると 100%
も矯正効果が落ちます。
累進レンズの場合は、乱視角はもちろん、累進部や近用部の視野が欠けます。
球面レンズなら大丈夫かというとそうではなく、
レンズの光学中心の位置が変わる可能性が高いです。
もちろん、乱視レンズでも累進レンズでも同じく、光学中心やアイポイントの位置が変わることになります。
光学中心の位置が変わると、光学的に斜位が発生して、眼精疲労に繋がるかもしれません。
どこのメガネ店でも、レンズの水平がわかるように独自の工夫はされていると思います。
何となく見え方がオカシイ?
と感じましたら、すぐにお買い求めの店で直してもらってください。
金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)
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