
アイポイントの「ポ」の文字の真ん中の線の下に見える十字マークを瞳孔の位置に合わせ
水平基準線と呼ばれる線を水平に合わせて加工することになっています。
このレイアウトマークが正しければ、レンズメーターなどで印点するなどの必要も無いので
単焦点レンズよりも簡単なのですが、
このレイアウトマークが左右レンズ共に正しくペイントされたレンズが納品されたことは、
どのメーカーにおいても記憶にありません。
2mmくらい上下左右にズレてることは日常茶飯事ですし、
過去には左右逆にペイントされたレンズすら存在します。
以上は前置きで、これからが本題。
尚、今回はたまたま東海光学のレンズだったというだけで、どのメーカーも大差はありません。
決して他意があるわけではありませんのでご了承ください
実際に加工するときは、「隠しマーク」と呼ばれるレンズに薄く掘られた刻印を探し、
その中央にペンで目印を付けて、芯取り器に乗せて、吸着盤を取り付けます。

隠しマークの中央に印点しました。
ペイントが全体的に向かって左側にズレ、
向かって左側が上にズレているのがおわかりいただけると思います。
プラスチックレンズの場合は、割と隠しマークは見え易いのですが、
特にガラスレンズにはこの隠しマークが見え難いことが多いです。
天井の蛍光灯に透かして見たり、インバーターの明るい電気スタンドに透かして見たり、
レンズの反射光の中を探して見たり、あの手この手で見付けようとするのですが、
今回は、某有名メーカーの20Dのルーペを使い、
インバーター式の明るい電気スタンドの半透明の傘の部分に透かした瞬間に見付けることが出来ました。

幸い、私の目は約4.00Dの近視で、遠点~近点が25~20cmくらいにありますので
見え難い隠しマークを探すのには有利ですが、
正視や遠視で、老眼世代の眼鏡技術者は、相当に苦労しているんだろうなあと推測いたします。
近視で良かった!と思える瞬間です。(笑
金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)
テーマ:☆北陸(富山・石川・福井)の情報☆ - ジャンル:地域情報