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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

エグゼクティブなレンズ

遠視のお子様のメガネについて、お電話をいただきました。

「上下に分かれているレンズありますか?」

たぶん、EX型のバイフォーカルだと思って
「調節性内斜視の治療用眼鏡でしょうか?」
とお伺いしたところ、多分そうだ、とのお返事をいただきました。

その後、こういう処方箋(眼鏡等作成指示書)をご持参のうえ来店されました。

170328_4.jpg

こういう処方箋は、余り多くは無いですが、2~3年に一度くらいの頻度で見ます。
欄外に「エグゼクティブ型」と記載があります。
通称EX(イーエックス)と呼ばれる二重焦点レンズです。

170328_2.jpg
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二重焦点レンズの原型は、遠用と近用の2枚のレンズを半分に切りフレームに組み合わせるフランクリン型というものです。
その後、ガラスレンズでは、屈折率の違う素材を融着させて小玉(近用部)を作る方法や、
プラスチックレンズでは擦り分けて近用部を作るようになりました。
小玉の形状によってA型、B型、クリップトップなどと分類されます。

このような小玉のあるタイプの二重焦点レンズは、
台となるレンズの光学中心と、小玉の光学中心が干渉して
近用光学中心はどこかに飛んで行ってしまいます。
要するに意図しないプリズムの発生が起こるということです。
そういうデメリットは承知の上で、このような二重焦点が存在するのは、
実用上のメリットがあるからです。


EX型は、大雑把に言うと、フランクリン型を擦り分けて成型したものと言えます。
厳密に言うと、フランクリン型は、全く違う度数で組み合わせが出来る点でEX型とは違うのですが。
例えば遠用部と近用部の乱視の度数や軸、あるいはプリズム量を変えることもできます。
EX型でも、出来ないことはないでしょうが、メーカーではそういう受注をしているところは無いようです。


フランクリン型にしろ、EX型にしろ、レンズはどうしても厚くなります。
そして境目にはっきりと段差が付きます。
それでも、このようなレンズが使われるには理由があります。
遠用と近用の2枚の別のレンズの組み合わせとなるために、
遠用部には遠用光学中心、近用部には近用光学中心がそれぞれ独立して存在し、
前述のような近用光学中心の移動が無いからです。

ですので、調節性内斜視の矯正には、EX型が必要なのです。

当店に来られる前に相談したメガネ店では、
エクゼクティブの意味がわからずに
「普通の遠近で良いんじゃないですか?」
と言われたそうです。 (-_-;)

170328_3.jpg


出来ました。
以前は屈折率1.50のCR-39でしか作れなかったのですが、
今は1.55素材で作ることが出来るようになりましたので
だいぶ薄くなりました。

これももうちょっと屈折率の高いもので作れたら良いと思うのですが、
需要が少ないのでメーカーとしても手掛けにくいのだと思います。


金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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