「左右の差はこれ以上大きく出来ない」
と言われて、不同視をずっと我慢されてきたかたの相談を受けました。
所持眼鏡は
R=Sph-4.25D Cyl-0.50D Ax60
L=Sph-6.00
プリズム無し
右目は1.5近く見えていますが、左目は0.1ギリギリです。
主訴は「もうちょっと左目が見えて欲しい」ですが、
医師にダメと言われてしまっては、患者としてはどうしようもありません。
やはり根拠のない「2ディオプトリーの差」に毒されてしまっている医師が多いようで・・・
両眼開放屈折検査により
R=Sph-4.50D Cyl-0.75D Ax70
L=Sph-9.00D Cyl-0.75D Ax180 5△基底内方
を得ました。
不同視眼の低矯正が原因かはわかりませんが、間歇性外斜視気味です。
不等像視はほとんどありませんでしたが、
垂直方向に約5Dの差がありますので、上下のプリズム差は出易いです。
いろいろと装用テストを重ねて、
許容できそうな左右差を探していきました。
時間が経ち、左右差による不定愁訴をまったく感じ無くなったら、
その時は左右差をもう少し広げましょう、
ということで、処方値を決めました。
以前も書きましたが、
こういう仕事は時間も掛かるうえに、クレームがくる確率が上がります。
端から「これ以上の差は付けられませんよ~」と言って、
不同視に手を付けない方がクレーム回避は出来ます。
しかし、プロの眼鏡技術者としては、お客様により良い視生活を提供したいので、
可能な限りお客様の要望に沿ったメガネを提供するためにチャレンジするわけです。
失敗すれば凹みますが、
お客様から「来て良かった」と言っていただけると眼鏡屋冥利に尽きるというものです。
金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)
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