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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

レンズメーターの誤差

昨日のレンチキュラーは、強度遠視のお子様のレンズで、
眼科の処方箋により製作しました。
年齢的には弱視治療用の対象からは外れているのですが。

170129_1.jpg

処方箋に記載の度数と、レンズの特注パッケージに記載された度数は一致しています。

右のレンズをレンズメーターで測定してみます。
通常は、乱視度数はマイナス表示にしているのですが、
わかりやすいようにプラスに変更しています。

170129_2.jpg

処方度数は Sph+13.00D Cyl+2.00D ですが、
当店のレンズメーターでは Sph+12.84D Cyl+1.94D となっており、
処方度数よりも若干弱く測定されています。

当店のレンズメーターが絶対に正確だという保証はありません。
他のレンズメーターで測定すると違う数字が出てくると思いますし、
測定の際の基準波長、あるいはアッベ数(光の分散値)の設定でも変わりますので、
どれが絶対なのかはわかりませんが、
少なくともこのレンズは、JIS規格以上に厳しい社内基準を満たして出荷されたものであることは間違いないと思います。


レンズメーターは、表示度数を、0.01D、0.12D、0.25DのSTEPに設定できることがほとんどです。
0.01Dで測定したものを四捨五入的に処理して、0.12Dや0.25D単位に切り捨て切り上げします。

通常、メガネ店では0.01STEPにしているはずです。
0.25STEPにすると、レンズ加工のための印点の際に、
最大で0.25プリズムディオプトリー【未満】のプリズム誤差が出る可能性があるからです。
メーター上のプリズム表示がゼロになっていても、
もしかしたら、右に0.12△基底上方、左に0.12△基底下方が入った位置に印点、ということになり兼ねません。
(当然、上下逆にも水平方向への誤差もあり得ます)
当然仕上がったメガネにはそれだけのプリズム誤差が発生します。


しかしながら、その必要のない眼科では、
おそらく0.25STEPで表示させることが多いと思います。
したがって、処方箋を発行した眼科のレンズメーターが度数単位を0.25STEPにしていて、
若干弱めに測定される波長やアッベ設定をしていた場合、
Sph+12.75D Cyl+2.00D などと表示されてしまい、
「度数が違う!」
とおしかりを受ける可能性があります。


そんなことは理解していただいているかもしれませんし、
そうでないかもしれませんので、
どうしたらよいものか思案中です。

金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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