いわゆるUVカット・紫外線カットと呼ばれるものは、400nm以下の不可視光線を遮断するのですが、
新たに追加された400~420nmという波長帯は青紫色の可視光線です。
メーカーによるとこの波長の光は「高エネルギー波長」
「High Energy Violetlight」と呼ばれ、
眼・肌等に悪影響を及ぼす可能性がある、とされています。
そこでこういう実験をしてみました。

まず、405nm±5nmを発光するLEDライトと調光レンズ、
「UV400」「ブルーライトカットコーティング付きの無色レンズ」「UV420」の施されたレンズを用意します。

まずは調光レンズに直接LEDライトを当てます。
15秒照射すると、調光レンズが着色します。

次に、調光レンズに「UV400」レンズを重ねてライトを当てます。
同じく15秒の照射です。
400nm以下の光はカットしますが、この波長の光は透過しますので調光レンズは反応します。

さらに、調光レンズに「ブルーライトカット」レンズを重ねてライトを当てます。
これも15秒照射しました。UV400よりは少ないですが、これも着色しました。
ブルーライトカットと呼ばれていますが、
この波長の光はおおよそ11%程度のカット率ですので当然の結果です。

最後に、調光レンズに「UV420」レンズを重ねてライトを当てます。
15秒の照射後も全く着色しません。
この波長の光は、100%近くカットします。
青紫色光の危険性に関しては、
まだまだエビデンス、いわゆる「医学的な根拠」に乏しいことは否めませんが、
眼や肌に悪影響のあることがわかっている紫外線に近い波長の光ですので、
カットすることで眼の健康を守ることは期待できます。
レンズに若干着色はされておりますが、
ブルーライトカットのコーティングに見られる
レンズのギラギラや映り込み(裏面反射)といったデメリットはありませんので、
眼の健康にご興味のある方はお試しいただければよろしいかと思います。
尚、パソコンやスマートフォン等の液晶画面から発せられるこの波長の光は微々たるものです。
むしろ、太陽光に圧倒的に多く含まれておりますので、
パソコン用などの室内用メガネよりは、外出時に使う常用メガネにお使いいただく方が良いです。
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