お題は「中近」と呼ばれる累進レンズ。
メーカーとしては、便利なレンズなのに、なぜか全然売れないために、
何とかテコ入れしたいという意向のようです。
確かに便利なレンズなのですが、売れない理由は、
小売店がレンズの仕組みを良くわかって無いから売るに売れないのではないか?
というのが営業マン(メーカーかも)の見解でした。
まあ、そうだと思います。
私も数年前に自分が使うようになる前は、
「使い道の少ない中途半端なレンズ」という認識でしたから・・・。
多分、「中近」というネーミングが拙くて、
用途の狭い中途半端なレンズ、という誤認があるのではないかと思います。
でも、いざ、使い始めてみると、非常に便利です。
自分のパソコン環境である、水平視線よりやや下にある液晶モニターを楽に見つつ、
手元はもちろん、「中近」という名前のくせにしっかりと離れたところまで見渡せます。
さすが何十メートル先の看板や道路標識は厳しいですが、
店内の6~7mの範囲なら充分な明瞭感は得られます。
「中近」ではなく、「室内用累進レンズ」と売り出せば、
もうちょっとコンセプトが明確になると思うのですが・・・。
ただ、中近レンズは、度数決定、アイポイントの位置調整を慎重にせねばなりません。
メーカーによって近用加入度の入り方が違うので、
レンズ面の視線の通る位置と、その部分の度数配分がわかっていないと
ひとりひとりの環境に合わせるのが難しくなるでしょう。
そして、一番シビアな点は、調節バランスです。
これが適切に取れていないと、左右でピントの合う距離が変わってしまいますし、
そのズレも遠近レンズに比べるとわかりやすく出ます。
メーカーとしては売りたいでしょうけど、
このあたりの事情をどこまで理解しているのか、
下手をするとクレームとの戦い、という諸刃の剣になる予感がします。
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