その違いはこちらを参照ください。
http://www.optpal.jp/syaikensa.htm
http://optpal.blog.fc2.com/blog-entry-20.html
ご注意
斜位は、基本的に片眼性というわけではなく、
HeringやSherringtonの法則を鑑みれば両眼性のものですが、
図解の便宜上、片眼で作図しております。
斜位と言うのは、

本来の眼位にズレがあるものの、

「融像」と言う力で輻輳(寄り目)が働き、そのズレを自己で修正している状態です。
ただし、輻輳を働かせるためには、内直筋を収縮させる必要がありますので、
場合によっては、輻輳性の眼精疲労を自覚することもあります。
疲労のために、輻輳が行われなくなると、複視を起こすことになります。
また輻輳性の調節が起こり、斜位近視が発生することもあります。
斜位近視についてはコチラ→ http://optpal.blog.fc2.com/blog-entry-467.html
そういう諸症状の緩和には、プリズム矯正という手段があるのですが、
プリズム矯正をすることで、

眼位は、プリズム量に応じて本来のズレた位置(安静位)に近づきます。
つまり、外斜位の場合は眼が外側に開き、内斜位の場合は眼が内側に寄ることになります。
現実的には、プリズム量が小さければ、見掛け上わからないことが多いですが、
大きな量のプリズム矯正をするときには、この点は考慮しなければいけません。
ではどの程度のズレが発生するかというと、これは計算できます。
3△(プリズムディオプトリー)を矯正するとしますと、
通常、3△の矯正ではプリズムを左右に振り分けることになると思われますので、
片眼では1.5△の矯正で、0.8594°のズレとなります。
瞳孔の中心の移動距離は、角膜頂点と回旋点の距離を13mmとすれば約0.195mmとなります。
この程度なら、まず見掛け上、視線のズレを感じることは無いと思いますが、
例えば10△の矯正ならどうでしょうか?
片眼5△の矯正でズレは2.862°となり、瞳孔の中心の移動距離は、約0.65mmになります。
このくらいになると、ズレを感じることになるかもしれません。
プリズム矯正は、得られるベネフィットは大きいですが、
このようなデメリット(?)と言いますか、不都合な真実と言いましょうか、
こういう側面もありますので、
視線のズレを自覚されているかたは予備知識として覚えておいていただけたら良いかと思います。
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