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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

中近レンズの相談

白内障の手術後で、病院から「中近両用」の眼鏡処方を受けたかたの相談を受けました。
処方箋を持って、自宅のご近所の眼鏡チェーン店で作成したら、
頭と耳が痛く、我慢して我慢して使っていたそうです。
たまたま紛失したため、新規に作成したいということです。

その頭が痛くなるというメガネの処方箋を拝見しますと

遠用度数
R=Sph+1.75D
L=Sph+1.75D PD=60
近用度数
R=Sph+3.25D
L=Sph+3.25D PD=58

備考欄に「中近両用レンズ」と指定してあります。
発行者名には、著名な眼科医師のサインがありました。


こういう処方箋を持参された場合、
処方箋には盲目的に従うべき、と考えているメガネ店では

R=Sph+1.75D ADD+1.50D
L=Sph+1.75D ADD+1.50D


という中近両用レンズをメーカーに発注することになるのでしょう。



おそらく処方箋発行者は、
レンズメーカーが「中近両用」と称して発売しているレンズの設計を知らずに、
レンズの中央部から上部で中間距離、レンズの下部で近方視をするようにと、
こういう度数を処方したのだと思います。
(それにしては、両者ともに強いのですが・・・・)

ところが、実際に製作されるレンズは、
レンズの最上端あたりで+1.75D、
中央部・水平視線のあたりで、+2.25D前後
下部で+3.25Dという累進設計のレンズとなり、
おそらく処方箋発行者の意図したものよりも、
アイポイントあたりでは格段に強い度数が与えられてしまいます。

ですから、この場合、処方するとしたら、

遠用度数 中間度数
R=Sph+1.75D
L=Sph+1.75D
近用度数
R=Sph+3.25D
L=Sph+3.25D

とすべきでした。
あるいは、

遠用度数
R=Sph0.00D
L=Sph0.00D
近用度数
R=Sph+3.25D
L=Sph+3.25D
備考・中近両用レンズ


だと、処方箋発行者の意図した度数に近いメガネが得られるでしょう。

とはいっても、装用者の環境には、この度数では強過ぎるのですが・・・・

ちなみに、実際のこのお客様の
両眼開放屈折検査での完全矯正度数は、

R=Sph+0.25D Cyl-0.50D Ax175
L=Sph-0.25D (Cyl-0.25D未満の乱視)眼位ズレ無し


でした。
紛失したというメガネは、強過ぎて、装用者の環境に合わずに相当に見辛かったでしょうし、
まあ頭が痛くなるというのもわかります。
こんな正しいとは思えない処方度数を「我慢して我慢して」使われていたお客様に
同情すると同時に、
なんだか、私まで、頭が痛くなりました・・・



以前にも書きましたが、中近レンズというのはメーカーによって設計思想が違い
非常に処方は難しいです
http://optpal.blog.fc2.com/blog-entry-524.html

眼科の医師やスタッフの皆さんが、
次々に開発されるメガネレンズの構造の勉強をするのは無理だと思いますし、
そんな必要もないと思います。
それでも眼鏡処方を発行したいなら、

当院での遠用完全矯正値は
R=Sph***D Cyl***D Ax**
L=Sph***D Cyl***D Ax**
でした。
患者様と相談の上、装用度数およびレンズ種を決めてください


とでも記載していただければ、
時間を掛けて、お客様の環境にあった装用度数とレンズの種類を提案することができるんですけどね。


金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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