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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

検索キーワード・その58

当店のHPやブログには、ときたま真面目な技術情報が記載されるので、
割と同業者の閲覧が多いようです。そしてその多くは初心者のかただと思います。
下記の検索キーワードなど、その最たるものです。

私がこの仕事について勉強した時代は、先人が書いた教科書や、
あるいは、人に直接聞くかして学んだものですが
現在では、キーボードを叩くと色々な情報が簡単に手に入るという便利な時代になりました。

私自身、一人ではなかなか会得、理解しにくいことを、いろんなかたから教わりました。
しかもそのほとんどは気前よく無償で教えて頂いたものです。。
ですので、私も、後進の指導というのは大げさですが、
もし何か聞かれることがあれば、自分がそうであったように、お教えしたいと思っています。


keyword_58.jpg

レッドグリーンテスト 調節介入

レッドグリーンテストは、光の波長によって屈折が変わるという原理を使ったテストで、
光が網膜上、あるにはその前後、どこに結像しているかを調べるものです。
便利なテストではありますが、過去にも書いている通り、調節介入を排除しない限り、
あまりあてになりません。
特に片眼遮蔽下では、常に調節の介入を疑う必要があります。

たまたま赤と緑が均衡していたとしても、
静的屈折状態ではなく、調節が介入している状態であれば、
本来は網膜の後方に結像しているものが、調節によって網膜上に移動しているだけのことです。
調節の介入は、光の結像位置を、前方に移動する一方通行の力が働きます。
したがって、
「赤<緑の場合に限り、光は網膜の後方に結像している」
だけが信用し得る情報で、それ以外は調節の介入の可能性を排除できない限り
信用してはいけないということです。

眼位を矯正した上での、両眼開放下のレッドグリーンテストでは
信頼度は上がりますが、調節の介入の可能性は、やはりゼロではないです。


老眼鏡 メガネ 加工 近視 遠視 内寄せ量

例えば、今では標準仕様といえる可変インセットを採用している累進レンズでは、
遠視眼と近視眼ではインセット(内寄せ量)が変わります。
注文度数に応じて自動的にメーカーが計算してくれますが
一昔前の累進レンズでは、インセット量を注文時に指定することがありました。
指定しなくても特に問題はありませんが、技術者のちょっとしたこだわりですね。
今は全くと言っていいほど必要ありません。


単焦点の老眼鏡の場合はどうか?

一般的には、遠方視している瞳孔間距離(interpupillary distance)から、
一律に4mmとか5mmを減じた値を老眼鏡のPDとする場合がほとんどだと思います。

でも、本当にそれでよいのでしょうか?

老眼と言うのは、加齢により調節力の低下した状態です。
あるいは、人工的無水晶体眼で調節力が無くなった場合も同じです。

調節と輻輳(内寄せ)は連動しています。
現実的には、調節と輻輳の連動は、厳密な連動では無く「遊び」がありますので、
調節無しでもある程度は輻輳は出来るのですが、輻輳が喚起され難いのは当然です。
ですので、輻輳を節約できる方向、すなわちベースインプリズムを与えてあげると
老眼鏡としてより使いやすくなります。

ここまで書くと、ご理解いただけると思いますが、
近視と遠視で内寄せ量が変わるというよりも、
老眼鏡を構成するレンズが凹レンズなのか、凸レンズなのかで変わります。

凹レンズ、または凸レンズでベースインプリズムを付与するとしたら、
光学中心の位置はどうなるでしょうか?

ここで特に問題になるのは凸レンズの場合です。
内寄せ量が大きくなると、レンズの必要径が大きくなり、
レンズの厚みと重さが増すこととなります。
そして同時に、光学中心と視線の通る位置の乖離が大きくなります。
球面レンズならともかく非球面レンズでは余り好ましくない状況です。

眼位なども加味して、いろいろな損得勘定を考えて、
お客様に良い老眼鏡を提供してあげてください。

金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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