それでは都合の悪い場合があります。
プラスチックレンズのカラーは染色で着色するために、
その時に使った染色液の温度や濃度などで色味に違いができます。
片玉でも注文を受けてはくれますが、色の不揃いのクレームは受けてくれません。
調光レンズや偏光レンズでも、経年変化やロットにより、
色味、濃度に左右で違いがでてしまいます。
調光・偏光レンズは、片玉注文を受け付けないメーカーがほとんどです。
そして、累進レンズの場合は無色でも片玉のみの交換が難しい場合があります。
累進レンズは、「プリズムシニング」といって、
左右に同じ度数の上下のプリズムを入れることで、厚みを薄くするという技術があります。
遠用度数と加入度数によってそのプリズム量は可変します。
ただ、これは各メーカーが独自のルールに沿って厳格に行いますので、
交換するレンズの反対側の度数が正確にわかれば、
プリズム量は揃えることができますので問題はありません。
ただ、玉型に合わせた肉薄加工を行うレンズの場合、
フレーム形状でプリズムシニングのプリズム量が変わることがあります。
例えば、凹レンズの累進レンズの場合、レンズの下部よりも上部の方が厚くなります。
レンズの最大厚に変わりが無くとも、
ベースダウンプリズムを負荷して、レンズの上部と下部の厚みの違いを少なくして
見栄えの良いレンズに仕立てることもあります。
こういう場合など、前回、自店で注文したものだと、
記録を調べればどういう形式で注文したかわかるのですが、
他店で購入された累進メガネの片玉交換を行う時にはわからないことも多いです。
また、わかったところで、メーカーによっては、玉型加工・薄型加工の片玉交換は、
前回より半年以内とか1年以内とか縛りを設けているところもあって
簡単に片玉交換で済ませられない場合があるのです。
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