
これは私のメガネです。
フレームは、もう20年近く前のものですが、
先日レンズ交換をして未だに現役です。
「老人性(加齢性)遠視」というエントリーで以下のように書きましたら・・・
> さて、業務連絡ですが・・・・
> レンズメーカーの皆さん、
> もし当店に是非とも売り込みたい累進レンズがあるならば
>
> R=Sph-3.50D Cyl-0.50D Ax90 ADD+2.50D
> L=Sph-3.75D Cyl-1.00D Ax70 ADD+2.50D
>
> 素材は1.60、無色、撥水コートのみ、
> ハイエンド商品ではなく、リーズナブルでコストパフォーマンスに優れていると自信のあるレンズを送ってください。
> 評価の上、採用するか決めさせていただきます。
これを真に受けたか、(笑
あるメーカーがレンズを提供してくれました。
名前は出せませんが、まあ、一流と言われるメーカーです。
正規商品としてメーカーのラインナップに乗っているものではなく、
OEM、つまり「相手先ブランド名製造」「納入先商標による受託製造」
として供給されるということです。
供給形態はともかくとして、
肝心なのはレンズとしての性能、そしてコストパフォーマンスなわけですが、
これが非常に良くできており、採用することにしました。
累進レンズの分類としては「内面累進」と呼ばれる、レンズの裏面に累進構造を持つものです。
内面累進レンズは、視界の揺れやユガミの少なさが利点なのですが、
逆に近くの見え方のシャープさに欠ける場合があります。
内面に累進構造をもつことにより、近方視の際の下方回旋量が増えますし、
なぜか近用加入度の甘い硝種が目立ちます。
良く言うと「ソフト」「マイルド」な見え方をするものが多いです。
この新しい内面累進レンズにはそれが少なく、
むしろ「ハード」な印象で、遠方も近方もシャープな見え方が得られます。
そのぶん、「ソフト」な累進レンズに比べると、足元のボヤケ感はわずかに多いかもしれませんが、
このあたりはお客様の動向を見てどちらを選ぶかの判断となります。
そしてこのレンズの優れたところは、
これまでミドルクラス、もしくはそれ以上の累進レンズ採用されていた
リスティング則(眼球回旋の法則)を考慮した乱視軸・乱視度の補正がされている点です。
シャープな見え方はこの設計に依るところも大きいのだと思われます。
各メーカーのハイエンド商品に比べると、明瞭感などは見劣りするかもしれないですが、
価格差ほどの性能差は無いんじゃないかなぁ?
コストパフォーマンスに優れた優秀なレンズであることは自分自身の眼で確かめました。
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