
両眼視機能検査、両眼開放屈折検査を行うために必要なフィルターレンズです。
1番上の2枚は偏光フィルターと言って、これはもっとも多用します。
使い方は多岐にわたるのですが、
当店HPの両眼開放屈折検査および検査視標あれこれをご参照ください。
上からふたつ目、見ての通りの赤緑フィルターです。

主に「ワース4灯検査」で使いますが、視力表によってはこれで両眼視機能を調べることもあるようです。
普通は右に赤レンズ、左に緑レンズを入れて

・丸が二つしか見えなければ左眼抑制

・三つしか見えなければ右眼抑制
・四つ見えれば正常
・五つ見えれば複視
という風に判断されます。
融像検査の一つですが、視野角が大きいので「周辺融像」の状態を調べることになります。
上からみっつ目は、バゴリーニ(Bagolini Striated glass test)と呼ばれるものです。
「網膜対応」の異常を検査するフィルターなのですが、
ワース4灯の「周辺融像」の検査に対して、バゴリーニは中心窩融像の有無を調べられるという特長もあります。

右眼の見え方

左目の見え方
片方の線状光が見えなければ、
その眼の抑制が疑われるのはワース4灯とも同じ仕組みですが、
両方の線状光が見えたとしても、点光源のまわりで片方の線が見えない場合、
周辺融像は有っても中心窩融像が無いことを意味します。
そして、このバゴリーニの素晴らしいところは、ライトの届く距離であれば、どの距離でも調べられることです。
以前のバゴリーニでは線状光が弱く、視認し辛かったのですが、
このグラスファイバーを使ったバゴリーニは線状光がクッキリとして、小さなペンライトの光でも検査ができます。
これを開発したのは、医師でも医療機械メーカーでもなく、街のメガネ店のご主人です。
といっても、大阪の日本眼鏡技術専門学校の講師をされている勉強熱心なかたです。
メガネのカツラ
一番下は、マドックスです。
赤は、以前からあるもの、半透明のものは上記と同じく、桂式のものです。

片目にマドックスフィルターを入れて点光源を見ると、
斜位があれば点光源と線状光がずれます。
点光源を中心に置いた正切尺という器具でプリスム量を測るか、
点光源と線状光が重なるようにプリズムで中和しても使えます。
これ以外にも、プリズム分離を使った測定法や、赤レンズ法、ピンホール法などがあるのですが、
当店で主に使うフィルターおよび検査法をご紹介させていただきました。
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