
複視や乱視に関するキーワードで検索すると、
当店のHPがかなりの割合でヒットするのですが、
よく、直乱視、倒乱視、斜乱視というキーワードを目にします。
まずは、乱視とは何か?
一般に「乱視」というときは正乱視をいいます。
(話を単純化するために、乱視の原因を「角膜乱視」に限定します。)
角膜には最も曲率半径の強い主経線と、最も曲率半径の軽い主経線があって、
ほとんどの場合直交しています。
この互いに直交する主経線の屈折力の差が乱視です。
乱視の無い眼(近視、遠視、正視)では、この2つの主経線の曲率半径は等しくなります。
強い主経線(強主経線)の方向が垂直であるものを直乱視、
強主経線の方向が水平であるものを倒乱視、
互いに直交する主経線が、斜め方向に傾いているものを斜乱視といいます。
どれだけの幅をもって垂直・水平とするのか?
という疑問が出てきます。
例えば強主経線の角度が95°、弱主経線の角度が8°だとしたら、
これを直乱視とするのか斜乱視とするのかは、特に決まっていないようです。
(一応、プラスマイナス20度を範囲とするのが有力なようです)
私は、乱視軸がきっちり90°だったり180°だったりすることはそんなに多くないので
直乱視・倒乱視・斜乱視と分類することにあまり意味があるとは思っていません。
乱視軸90度と180度の違い
例えば、
Sph±0.00D Cyl-1.00D Ax90 というレンズと
Sph-1.00D Cyl+1.00 Ax180 というレンズは同じものです。
乱視の符号を変換すると、乱視軸の表記も変わります。
眼鏡専門学校で真っ先に習う内容です。
普通、屈折矯正するときは、調節力の介入を防ぐためにマイナス円柱レンズを使いますので
一般的には、乱視軸90度は倒乱視、180度なら直乱視です。
違いは何か?というと主経線の方向のわけですが、
見え方の違いとしては、乱視軸90°だと横が縮まって見え、
乱視軸180°だと縦に縮まって見えます。
こんなんで求めている答えになりますか?
金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)
テーマ:☆北陸(富山・石川・福井)の情報☆ - ジャンル:地域情報