
遠近 メガネ 加入度 左右
加入度というのは、二重焦点にしろ累進多焦点にしろ、
遠用度数に加える近用度数のことです。
例えば、遠用の処方度数がSph+1.00D、近用の処方度数がSph+3.25Dとして多焦点レンズを処方する場合、
遠用Sph+1.00D、近用加入度+2.25Dとなります。
遠用度数の調節バランスが取れているという大前提がまず必要ですが、
加入度は、左右同じ度数にすることが基本です。
というのは、左右の眼に働く調節力は常に等しいとされるからです。
ヘリングの等量神経支配の法則(Hering's law of equal innervation)と言います。
左右で加入度数を変えると、装用者には、左右で異なった調節力が要求され、
眼に負担が掛かる状態を強いることになります。
また、累進レンズの場合、アイポイントから近用部まで、
累進帯という徐々に変化していく部分があります。
左右で加入度数が違うということは、その累進変化も変わってしまいます。

さらに、これは、レンズメーカーのパンフレットに良く見られる「等アス曲線」というものです。
レンズ面の収差分布を表した図ですが、垂直方向の加入度変化だけではなく、
加入度が変われば水平方向への収差配分も変わっていきます。
単的に言うと、水平方向での両眼の視野が狭くなる可能性があるのです。
不同視眼で、左右の遠用での屈折バランスが取れない度数での処方となる場合は、
左右の加入度数を同じく出来ない場合があります。
もっとも、不同視眼の累進レンズは、垂直方向のプリズム差が大きくなり
装用し辛い面も多く、テストレンズにてしっかりと装用テストをしなくてはいけません。
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