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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

レンズのグレードと価格

「このフレームに遠近両用入れると幾らぐらいになるの?」

と聞かれたりすることがあるのですが、
実は、これは難しい質問で、「○○円です!」と即答できるものではありません。

そのかたの過去のデータや、現在掛けているメガネから、
度数やレンズの種類が特定できる場合なら答えやすいのですが、
そうでない場合は、「○○円からです」と歯切れの悪いお返事になります。


なぜなら、レンズには設計、屈折率、表面処理などの違いから価格には
大きな差があり、均一の価格での提示が難しいのです。
特に累進レンズの場合その差は著しく、
当店の仕入れ価格ベースで見ると、一番お安いものと一番お高いものとでは、
その差が22倍もあります。
また、主に量販店向けのセカンダリーライン、ファストラインなどと呼ばれる
製造コストを下げたセカンドブランド品ならば、さらにお安いものがあるので、
その差はもっと広がります。

もっとも、最上級クラスのレンズは、当店ではほとんど扱うことも無いので、
当店で主力にしている累進レンズの価格差は最大5倍程度にはなります。

理屈の上ではお値段が上のものほど、
累進レンズ特有の「揺れ・ユガミ」「周辺部のボヤケ」が減少し、
「視野(ハッキリ見える範囲)の広さ」がアップするということになります。
また薄く・軽くなったり、レンズのコーティングが高機能になったりします。
(あくまでも「メーカーの理屈」です)


一般的なメガネ専門店では、たくさんある選択肢の中から、
お客様がこれまで使っていたレンズの銘柄、見え方への要望、
そして、ご予算などを勘案しながら、商品説明やご提案をするでしょうから、
前述のように「○○円です!」と即答できる性質のものではないのです。


均一価格を売り物にしているお店の場合、
各メーカーの上位クラスのものまで均一価格で販売していることはないはずです。
利益の確保、商品説明の簡略化、効率化のために、レンズの種類はかなり絞られており、
当然、利益の出るもの(低い卸価格のもの)が中心になるのは想像に難しくありません。

レンズ1枚の仕入れ価格が、その店舗の均一販売価格を超えてしまいそうなものもあります。
売れば売るほど損をする、なんてことは絶対にやるはずがありません。


私がこの仕事を始めた30年前からみると、累進レンズは大きく進歩しています。
メーカー各社は、より良いレンズを目指し、競争して開発を続けてきました。
私など、いろいろなメーカーのいろいろなレンズをモニターしておりますので、
各メーカーの努力は自分の眼で確かめてきました。
残念ながら、そういうメーカーの製品開発への努力が消費者には伝わらず、
その価値が正当な評価を受けていない印象が強いです。

デフレの世の中で、価格競争とシェア争いの末に作らざるを得なかった
性能を犠牲にコストを下げた廉価版のために、
開発努力の結晶で生まれた高付加価値商品が霞んでしまっている感じです。
日本の工業製品は、高い品質と付加価値がその神髄であると思います。
せっかくもっと、使いやすい、見やすいレンズがあるのに、
それを享受しないのはもったいない、と思うのです。


まあ、売る側の論理を一方的に押し付けてもしょうがないのですけどね・・・。


金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

テーマ:☆北陸(富山・石川・福井)の情報☆ - ジャンル:地域情報

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