主訴は「右が見えにくい。ブレて見える」です。
過去に作られたメガネ
R=Sph-5.00 Cyl-0.75 Ax130
L=Sph-3.00 Cyl-0.75 Ax180
↓
R=Sph-5.25 Cyl-1.00 Ax180
L=Sph-3.25 Cyl-1.00 Ax180
↓
R=Sph-5.25 Cyl-0.50 Ax135
L=Sph-3.25 Cyl-0.75 Ax180
どれも左右差がきっちり2ディオプトリです。
「差があるときは、強いほうを弱めたほうが良い。」と店員に説明されたようですが、
やはり根拠のない「2ディオプトリの差」に縛られているとしか思えません。
「2ディオプトリの差」とはこちらをご覧ください
→ http://optpal.blog.fc2.com/blog-entry-281.html
両眼開放屈折検査による完全矯正値は
R=Sph-6.50 Cyl-0.75 Ax120
L=Sph-3.75 Cyl-1.25 Ax5 2△B.in
を得ました。
網膜像の大きさに差がある「不等像視」は検出されませんでした。
見掛け上は2.75Dの左右差ですが、特にこの左右の乱視角度では、
垂直方向の度数差は約1.75Dと少なくなりますので、
当たり前に調節バランスを取った左右差で調製しました。
最初は、多少の違和感はあるでしょうが、簡単に克服できる左右差だと思います。
明らかに、「見えにくい。ぶれる。」という訴えがあるのですから、
どうして「試してみる」だけのことをしないのか不思議でなりません。
根拠のない「2Dの差」がひとり歩きしている悪しき症例と言えるでしょう。
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