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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

不同視の限界

早21回目となるの検索キーワードシリーズです。

keyword_21.jpg

不同視 メガネ 限界

過去に不同視については何度か書いた記憶がありますが、
不同視というのは、左右の屈折度数に差があるものをいいます。
メガネの左右の度数差が大きいと、掛け辛くなるのは確かですが、
私は「限界」というものを設定しておりません。
個人差もあるし、「限界」は徐々になら上げて行くことも出来るからです。

IMGP2577.jpg

これは私が良く参照する書籍なのですが、
医師国家試験を受験する医学生が受験勉強をする時の参考書です。

そしてこの参考書の、とあるページに不同視についての解説があります。

IMGP2578.jpg

引用ここから-----

眼鏡による屈折異常の矯正は、不同視で左右差が2D以上
あると両眼の完全矯正が出来ない。凹レンズを用いると網膜
に映る像が実際よりも小さくなり、凸レンズでは実際より大き
くなり、しかもそのなりかたは、レンズの度に比例する。不
同視の強いときは、矯正レンズによる左右眼の網膜像の大き
さの差が著しくなり、大脳皮質で融像しにくい。


-----引用ここまで

まあ、単的に書くと
不同視眼を矯正すると不等像視が発生するから眼鏡での矯正は2Dが限界
(不等像視とは、左右の網膜像の大きさの違いで両眼視に異常がある状態です)
ということなのですが、これは全くの嘘っぱちです。

軸性の屈折異常の場合、眼鏡レンズによる矯正では、
網膜像の拡大縮小はほとんど起こりません。
屈折性の屈折異常では起こりますが、不同視のかたの屈折異常は軸性の部分が多く、
2D程度の不同視で、融像が不可能なほどの不等像視の現れるかたは極めて少ないです。
(私は出会ったことがありません)

融像を阻害したり、眼精疲労の原因となるのは、不等像よりも、
光学中心から外れたところを視線が通る際に起こる左右のプリズム差です。
このプリズム差を上手に処理すれば、2D以上の差でも矯正は可能です。

「2Dの差」というものがひとり歩きしている感がありますが、
左右差への感受性は個人差もあるし、徐々に「慣れ」で克服していけますから、
「限界」なるものは設けない方が良いのではないかと思います。

金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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