東海光学のベルーナ・レアルという銘柄で、内面累進内面非球面という設計になります。
「遠用度数測定位置」に指定した度数に対して「近用加入度」を指定して注文しますと、
「近用度数測定位置」には、それらが合算された度数が入って届けられます。

「中近」と呼んでいますが、レンズ面には遠用領域もあります。(処方度数にも寄りますが・・・)
別の見方をするならば、累進部と近用部を広く取った遠近両用レンズとも言い換えられ、
遠用度数を指定したうえで、レンズ面積が十分広くて、「遠用度数測定位置」が確保できれば遠方も見えます。
「アイポイント」というのは、水平方向を見たときの視線の通る位置です。
ここからは少々、私の「メシのタネ」に抵触する部分にはなりますが、
熱心な眼鏡技術者にとっては、当たり前の常識的なことですし、
まあ、特に問題にもなりません。(^-^)
中近レンズの処方でむずかしいところは、
アイポイントで与えられている加入度数が、メーカー、硝種によって違うところです。
その差は加入度数の20~40%という、かなり大きな開きです。
装用者の視距離とその角度を考慮して、
遠用度数と加入度、あるいは硝種の組み合わせを考えないといけません。
場合によってはアイポイントの意図的な変更も必要です。
それを踏まえて、今回の処方度数は、遠用の完全矯正度数から+0.50雲霧した値として、
加入度数を+2.50としました。実質の近用加入度は+3.00です。(仕事用なので強め)
アイポイント付近では、遠用完全矯正値からは1.125加入となります。
デスクトップパソコンのディスプレイまでの距離と一致させました。
わずかに残る「遠用度数測定位置」では矯正視力1.2程度は見えますので
店内を見渡す分には十分な視力が確保されています。
中近レンズは、遠近レンズに比べて側方・足元のボヤケ、足元の浮き上がりなどが多く
本来は常用する種類のメガネではないのですが、
このベルーナ・レアルというレンズはアイポイントでの加入度は低めで、
内面累進、内面非球面の効果もあってか、
側方・足元のボヤケ、足元の浮き上がりなどは比較的穏やかです。
多くのかたでは常用も可能かもしれませんが、
中近レンズの常用は、近視系の方では問題が起こりにくいのですが、
混合乱視、遠視系のかたでは「加齢性遠視」の遠因になる可能性があるので、
遠近との使い分けをされたほうが賢明です。
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