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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

目に青葉 ・・・・・

これから書くことは、もしかしたら業界のタブーに触れてしまうことになるのかもしれません。
もし、今後ブログが更新されないことがあれば、お察しください。(笑


近年、ブルーライトやら青色光線やら、耳慣れない言葉がマスコミやら業界の宣伝によって飛び交っています。
何でも、ブルーライトはエネルギーが強くて(何の?)眼に有害ということらしいです。
その昔、世間を騒がせた紫外線は、400ナノメーター以下の眼に見えない不可視光線でしたが、
ブルーライトはそれよりも波長の長い、光のスペクトルでいうところの青色領域の可視光線です。


IMGP1769.jpg

これは、私が仕事中にもっともよく使っているメガネです。
その素性は、フレームは、Silhouette社製チタンミニマルアート・スペースエディション、
レンズはSAビジョン社製、Target200という内面累進・内面非球面設計の中近両用レンズと呼ばれる種類のものです。
200cmのところに遠点(ピントの合う最も遠い点)があるという中~近距離用を見易くしたレンズで、
遠くは多少(かなり)ぼやけますが、店内で仕事をする分には十分です。
このレンズのコーティングは、件のブルーライトをカットするという触れ込みのヤツです。
それが目的で掛けているのではなく、中近が見易いので掛けています。

IMGP1772.jpg

隣に並べましたのは、逆に仕事以外の時間で一番掛ける機会の多いメガネです。
フレームは、Silhouette社製チタンエッジ、レンズは東海光学のベルーナレゾナスHXマイチューンという商品名で、
内面累進・内面非球面設計の遠近両用レンズです。
ちなみに、掛ける機会が多い理由はフレームが一番のお気に入りだからです。
こちらのレンズのコーティングはSPSという超撥水硬質コートです。

並べると、表面の反射光が一目瞭然となります。ブルーライトは、「吸収」ではなく「反射」させています。

IMGP1777.jpg

また違うメガネが出てきました。
先の遠近両用レンズは、よく使うために、紫外線で日焼けしていましたので
別のメガネを引っ張り出してきました。
レンズはSAビジョンのコンサイズという遠近両用レンズで、
コーティングはPPコートという超撥水硬質コートです。
ブルーライトカットの要素は入っていません。
ともに同じメーカーで、レンズ基材も同じですから比べるにはこちらのほうが好都合です。

白い紙の上に置くと、ブルーカットコートは薄く着色しているように見えます。
        (写真・下)

IMGP1775.jpg

レンズの断面を見れば、どちらも無色レンズということがわかります。
(染色していれば断面に色が付いてきますので。)
光を構成するいろいろな波長の光のうち、ブルー(短波長の光)を減ずると茶色く見えます。
逆に言うと、レンズを茶に着色すると、同じようにブルーライトをカットできます。
ブルーライト減光を謳うものには、コーティングと着色の2種類の商品があります。
着色の場合は、「反射」ではなく「吸収」の形で減光します。

IMGP1773.jpg


また元のフレームが出てきますが、これはレンズ裏面の比較です。
当然のことながらレンズ裏面から入射する光というものも存在します。
反射したブルーライトが目に入ってしまうことを防ぐために、
裏面は普通の反射防止コートが付いているものもあります。このレンズがそうです。
それでも、表面のコートの裏側で反射してきてしまうのがおわかりいただけると思います。
裏面反射は、大きなフレームほど、非球面レンズのような平べったいレンズほど多くなり、
顔から離れるほど増えていきます。
しかも、レンズの形状からして、パラボラアンテナの如く、眼に向かって反射してきます。

実はこの裏面反射、けっこう煩わしいです。特に近視の人にはよく見えてしまいます。
私も、レンズに反射している自分の目が見えてしまうので、
気にし出してしまうとうっとおしいです。



今の液晶ディスプレイは、確かに以前のものに比べると画面は明るいし青みがかって見えます。
ただし、表面の輝度は、トリニトロン管やプラズマディスプレイに比べると低いです。
さらに言うと、液晶ディスプレイが発するブルーライトと、
自然光に含まれるブルーライトのエネルギーの大きさなど比較するまでもありません。
ブルーライトが目に悪影響を与えるというなら、青い空、青い海など極めてデンジャラスです。
(もちろん紫外線の影響は小さくはないですが)


突如現れたこのブルーライト悪玉説は、
ひとつの眼鏡小売店が言い出したことに、レンズメーカーをはじめ業界全体が乗っかっていったようです。
実はエビデンス(医学的根拠と略せばよいのでしょうか)はまだありません。
エビデンスを得るには、二重検盲法など公平な治験をしないといけないのですが、
この手のレンズは、検査をする側もされる側も「ひと目でわかる」ために
「検盲」には成り得ないので、おそらく信頼できるエビデンスは出ません。
サプリメントや健康食品の宣伝で見かける
「個人の感想です」的なニュアンスから脱却できる日が来るのかは、
私としては懐疑的です。。

パソコン画面がブラウン管だった時代、
トリニトロン管やダイヤモンドトロン管を長時間眺めているとまぶしい、疲れる、
という声があり、レンズに色を付けることで自覚的に楽になったということがあります。
したがって、ブルーライトの減光には全く意味がないとは思いませんし、
プラシーボ効果(催眠効果)であったとしても、「何となく良い感じがする」という精神的効果も否定しません。
メガネが目の周りの空気の流れを遮断して、いくらかドライアイ症状の改善にも役立つでしょう。

ものの色が変わって見える、人からはレンズが着色して見える、裏面反射の問題、
さらに、市販のぶら下がり販売されているものでは、
フレーム素材の弾力性のみに頼るフィッティング性の悪さ、レンズのひずみ等々。

このブルーライト減光メガネには、
ベネフィットとデメリットの両面がありますので、ご注意ください。



金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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