テレビのサッカー中継で、選手やボールにゴーストが見えることに気付いて
あわてて脳神経外科を受診すると異常無し、
眼科に回って「遠視」と診断を受け、眼鏡処方箋を渡されたそうです。
その処方箋で作ったメガネを掛けると、
「テレビは普通に見えるようになったけれど、
仕事帰りの運転中に、信号や先行車のテールライトが滲んだり二重に見える」
状態が不快とのこと。
仕事帰りの暗くなってからの時間帯の不都合なので、
それを踏まえて午後6時ごろにご来店いただきました。
まずメガネを拝見すると
R=Sph+0.75D
L=Sph+0.50D プリズム無し
お医者からは「少し乱視はあるけれど無視してよい程度」と言われたそうで
確かに乱視は入っていません。
両眼開放屈折検査の完全矯正値にて
R=Sph+1.00D Cyl-0.75D Ax91
L=Sph+0.50D Cyl-0.25D Ax95 1△B.in を得ました。
上記の度数からプリズムを抜いて信号を見ていただくと複視は消えています。
ご持参のメガネを掛けると、信号が滲みます。
わずかな外斜位はありますが、複視は右眼の単眼複視で、
その原因は、単純な屈折異常の未矯正だとわかります。
Sph+1.00D Cyl-0.75D Ax91 の眼を Sph+0.75D のレンズで矯正すると
Sph+0.25D Cyl-0.75D Ax91 の残余度数が出来ます。
明るいところでは瞳孔が収縮し焦点深度が深まってボヤケも少ないでしょうが、
暗いところではごまかしも利きません。
乱視矯正することで空間視の違和感が出る場合には低矯正にせざるを得ませんが、
遠視、遠視性乱視の低矯正は、屈折性・輻輳性の眼精疲労の原因となるので完全矯正が基本、
というのは世界中のコンセンサスだと思っていましたが、
うーん、そうではなかったのですかな?
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