プリズムを使って光を屈折させているからです。
10△(プリズムディオプトリー)ですので、距離1mにつき10cmのフレがあります。

これは「フレネル膜プリズム」といいます。
厚さ1mm前後の薄い軟性プラスチックで出来ていて、
40プリズムディオプトリー(転向角を示す「プリズム度」ではありません)
まで種類としてはありますので、
両眼に使えば最大限80△という強度数のプリズム矯正も可能です。
主な用途は、小児の斜視手術の前後の視能訓練、
間歇性外斜視の過矯正プリズムによる斜位角の軽減などがありますが、
時に、同名半盲という、視界の半分(左半分あるいは右半分)が見えない症状の
視野の拡大(移動)に使われます。
死角側の光をプリズムを使って健常部に投影する仕組みです。
また、眼やメガネとは関係無いですが、
身近なところでは自動車のヘッドライトの集光レンズにも使われています。
薄くて軽くて強度のプリズム矯正効果が得られる非常に素晴らしいものなのですが、
これにも弱点はあります。
度数が強くなるにつれ、飛躍的に解像度が落ちます。
フレネル膜無し

フレネル膜10△

10△くらいですと、日常生活に支障のない解像度で過ごせるとは思いますが、
これ以上強くなると難しいかもしれません。
金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)
テーマ:☆北陸(富山・石川・福井)の情報☆ - ジャンル:地域情報