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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

隠れ斜視(つづき)

先日書いたブログエントリー隠れ斜視について。

斜位のことを「隠れ斜視」と呼ぶことに違和感があるということを書きましたが、
その違和感の理由がみつかりました。

IMGP1753.jpg

弓削経一先生による「視能矯正-理論と実際-」という書籍です。
私のバイブルともいえるものです。

<引用ここから----->
 斜視は 斜位との区別において 顕性斜視 manifest strabismus (現在性の眼位ずれ)とも称され、
斜位は 潜伏性の斜視 latent strabismus といわれている。しかし 斜位は 潜伏性の眼位ずれをもって
いるだけであって、斜視症状は 斜位の中には潜伏していない。したがって 斜視を顕性(現在性)と
潜伏性に分けることは 好ましくはない(弓削)。ただし 斜視=眼位異常とするならば、斜位は 潜伏
性の斜視となる。このことから、斜位は、病的というよりは むしろ 少なくとも軽いものは 生理的な
ものと考えるむきもある(Bredemyer)。斜位と斜視との両様の反応をしめすものに 斜位-斜視(phoria
-tropia)があり、微小角斜視や単眼固視斜位では 一部は 顕性斜視、一部は 斜位の両者を共有す
るものがある。
<----引用ここまで>

この書籍の、他の部分にあるのですが、

<引用ここから----->
 斜位は 眼位ずれを両眼視機能が克服し 両眼視眼位を保っているものであり、 両眼視機能は正常 あ
るいは 正常より強いと考えられる。自覚症状は 眼精疲労であり これのない場合は 治療の必要が無い。
<----引用ここまで>

つまり、医学書院発行の「屈折異常と眼鏡」において
斜視・・・両眼視の機能が不良であれば斜視になる」
という記述に照らし合わせてみれば、両眼視機能の良好な斜位という状態は、
「両眼視機能の不良」という要素を隠し持っていないのです。
よって、斜位を「隠れ斜視」と呼ぶのは適切ではない、という話です。

単なる言葉のあや、遊びじゃないの?とも思えますが、
斜位」と「斜視」そして「プリズム」。
この3者の区別すら付いていない眼鏡販売従事者があまりにも多いので
ついこだわってみました。

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