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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

セルフレームの接着

寒い時期に多いトラブルのひとつが、
セルフレーム(アセテート・セルロイド製のフレーム)のブリッジ折れです。

240208_1.jpg


修理専門に特化したメガネ工場が鯖江に2軒ほどありまして修理は可能ですが、
6~10営業日という納期と、修理代も結構掛かります。
修理に係る時間が長いので、時間工賃を考えると、しょうがないのですが。

ぶっちゃけた話、修理代の実費と往復の送料だけで数千円です。
リムの折損の場合はさらに高いことが多いです。
修理箇所と、もしそれが複数あれば1万円を超えてもおかしくない程度です。
これはあくまで実費です。
当店では修理の際のマージンはいただきませんが、
お店によっては多少のマージンが掛かることがあるかもしれません。

一番良いのは、メーカーが補修用に在庫を持っていればフロント部分を交換することです。
場合によっては、フレームを丸ごと交換することになっても、商品原価より修理代のほうが高いこともあります。
割と「割に合わない」修理です。
画像のお客様の場合、メーカーにフロントのみの在庫があったので交換しました。


一応、店頭で修理というか「繋ぐ」ことは可能です。

240208_2.jpg
(作業台はキズや薬剤の痕で、決してホコリで汚れているのではありません。念のため)


アセトン、もしくはアセトンと酢酸アミルの混合液で接合部を溶かし、
擦り合わせながら溶着させます。
3時間ほどで乾くかと思いますが、念のために一晩置いたほうが確実です。

240208_3.jpg

このままでは強度はほとんど無く簡単にまた外れますので、
補強の金属を埋め込んで添え木とします。
今回は裏側に1.1mm径のニッケル合金を埋め込みました。
(画像は撮ったはずなのですが、SDカードには残っていませんでした。)

埋め込んだ金属を固定させるために、また結合部の補強のために、
アセテートのシートや小片を上記の液で溶かして貼っていきますが、
これがまた時間が掛かります。
削っては塗って乾かして、を繰り返しこの時点で3日目。

240208_4.jpg


ここから、最終的には、耐水ペーパーで磨き、バフ布で磨いてツヤを出します。
3日掛かりの作業になりますが、乾かす時間が多く、実作業時間は5~6時間でしょうか。
最後の仕上げの工程にどこまで拘るかで時間が大きく変わってきます。
時間工賃10分千円程度だとして、前述の価格はご納得いただけませんでしょうか?

強度は、新品が10だとしたら、
ブリッジの接合だと7とか8くらい、
リムの接合だとかなり落ちて4か5くらいになるのではないかと思いますが、
実のところはわかりません。
メガネを新調してその予備に置いておくということなら良いかと思います。


尚、これはアセテート、セルロイド素材に限ります。
TR90やウルテムといった軽量素材では接着剤の効きが甘いので強度はかなり劣ります。
またTR90やウルテムのフレームは、東アジア製の安価なものなので、
修理するよりは交換したほうが安いです。



金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)



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