強い眼精疲労の自覚症状のある女性に、
強度近視用のウスカルフレームの人気商品MEDAで、プリズム入りのレンズを調製しました。
MEDAは最近のウスカルフレームの主流になっている「穴空き」タイプです。
http://optpal.blog.fc2.com/blog-entry-82.html
見本では、レンズ側面に隙間を空けたフレームデザインとなっています。

今回は、「穴空き」ではなく、通常の形状に削りましたので、
サイズは46□24、面心距離70mmの小さくはないフレームになりました。
そうした理由は、プリズムを入れる関係上、レンズの耳側は薄くなるので
「その必要が無い」からです。

そしてウスカルフレーム特有の長い鼻幅のおかげで、
本来厚くなる鼻側の厚みも軽減出来ています。
度数は左右とも約-5.00Dの中等度の近視で、
左右それぞれ1.75△の基底内方のプリズムが入っています。
レンズは屈折率1.60、高屈折化が進んだ今では「中屈折」と呼ぶのが妥当なレンズでも
厚みはたいしたことありません。(最大厚3.0mm)
ついでに言うなら、もっと屈折率の高いレンズがあるのに、あえて1.60のレンズにした理由は、
アッベ数、耐熱性、耐候性などレンズの基本性能が高屈折レンズの中では優れているからです。
「プリズム入りのレンズは厚くなる」と思われている消費者の方は多いと思います。
実は、眼科医療従事者や眼鏡販売従事者の中にもそう思われているかたは多いようですが、
基底の方向とフレームの選び方によっては、むしろ目立たなくする事も出来ます。
もちろん、近視で基底外方、遠視で基底内方に入れないといけない場合は、
極々特殊なケースを除けば厚くなってしまいます。
金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)
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