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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

サイズレンズ(不等像視の矯正用レンズ)について

今朝もあったのですが、
過去に数度、不等像視に対するレンズの問い合わせを受けました。

当店のHPを読んで不等像視を矯正するレンズがあると思われたようです。
当該のページはこれになります。



当ブログでも何度も書いておりますが、
不同視とは左右の屈折度が違うもの、
不等像視は左右の網膜像の大きさが異なるもの、です。
不等像視の主な原因は、不同視ですが、黄斑部疾患でも起こります。
むしろ、不同視で起こることは少なく、黄斑部疾患で起こることのほうが多いようです。

これはknappの法則として知られており、
軸性の不同視の眼鏡矯正では不等像視の発生は少ないのです。
多くの不同視は、屈折性の屈折異常で起こっているということです。
これ、、眼鏡作製技能士の試験に出ますよ!

当店のHP、ブログでは、一貫して、不同視により不等像視が起こることは稀で、
不等像よりも、左右眼が受けるプリズム誤差が両眼視を妨げているということを説明しています。


で、肝心の不等像視に対するレンズですが、
理論上、「サイズレンズ」というものが存在します。
眼鏡倍率をSMとすると

231116_1.jpg

t=中心厚
n=屈折率
D1=前面カーブ

power factor は同一だとして、shape factor という要素を変化させることにより網膜像の大きさを変えることができます。
具体的には、レンズの曲率(カーブ)と厚みを変えることで、数パーセント網膜像を変化せさせることが可能だと言われています。
ただし、網膜像の小さいほう側のレンズが、かなり厚みが増すこととなり、装用が難しくなります。
また、現在は製造物責任法(PL: product liability法)と薬機法による規制で患者に使用することはできない、という話もあるので
現実的ではない技術となっております。


眼鏡作製技能検定向けの唯一の参考書「眼鏡技術読本」にも記載はありませんし、
各レンズメーカーの製作範囲表・ハンドブックにも見当たらないようです。

私自身も、20代から30代の始めにかけて、
小児の斜視弱視の治療用メガネの考察に当たり、サイズレンズの研究をしたことがありますが、
いろんな理由から現実的ではないという結論となり、以降は研究対象から外れています。
理由というのは、小児の遠視は軸性なので不等像視は少ない。
3~6歳児に正確にニュー・アニサイコニア・テスト等をするのは難しい。
レンズ厚重さにより装用が難しい、などなど。
実際は、不等像視が斜視弱視の治療の妨げになることは少なかったようです。


ただし、黄斑変性、黄斑上膜症などの成人の黄斑部疾患が増えるにあたり、
サイズレンズの必要性の見直しはされるべきではないかと思っています。
しかし、地方都市の一眼鏡店でやれることではないので、
患者さんが集まる基幹病院等で研究されるようになると良いかと思うのですが。
そして、アイケアに熱心なレンズメーカーさん。

もしそういう環境が整えば、
私も、レンズの加工やフィッティングなどの技術提供はいたしますし、
もちろん手弁当で参加いたします。



金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)



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