ちょっとブログの過去記事を検索してみましたが
糖尿病性網膜症 については余り言及しておりませんでした。
国家技能検定資格「眼鏡作製技能士」では、「みなし病名」と言えどもお客様に病名を言ってはいけませんが、
この「糖尿病性網膜症」だけは、お伝えしたいことがあります。
この仕事を始めて、学生時代のアルバイトも含めると、40数年になります。
その間、糖尿病性網膜症で視力の出ないかたの相談を数多く受けてきました。
2019年の視覚障害者手帳の交付を受けたかたの障害の原因となった疾病は
1.緑内障
2.網膜色素変性症
3.糖尿病性網膜症
となっており、全体の55%を占めています。
特に糖尿病性網膜症は、初期では自覚症状に乏しくて、
視力に異常を感じたときには相当に進行してしまっていることが多いように思います。
運転免許の更新に行ったら視力で引っ掛かった、と来店され、
矯正視力が十分に出ないので眼科を紹介したら、
糖尿病性網膜症が進行していて即刻レーザー治療を受けた、
というかたは非常に多いです。
レーザー【治療】とは言っても、
破れて出血しそうな新生血管をレーザーで焼いて未然に出血を防ぐという保存的な治療であり、
根治を目指すものではありません。
一度失った視力は戻らないのです。
「金に糸目を付けんからなんとかしてくれ!」
と懇願されることもありました。
しかし、しがない眼鏡屋風情にはどうしようもないです。
健康診断等で、食後血糖値の高値を指摘されたら、少なくとも眼科での眼底検査を受けましょう。
そして、眼科医の指示通り、定期的な検診を受けて、糖尿病性網膜症の早期発見に務めてください。
同時に、緑内障や黄斑変性症など他の病気の早期発見にも繋がります。
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