「プリズムメガネ、作れますか?」
「YES」という言質を得たいということだと思われますが、それは絶対に申せません。
「プリズム矯正の適応があればお作り出来ます」
としか申し上げられないのです。
ただ、そう申し上げましても、一般のかたでしたら、
「?????」
となるのも当然です。
要するに、メガネレンズにプリズムを付加したときに、
光学的にベネフィットが得られるかどうかということです。
例えば、両眼視の出来ない恒常性の斜視の場合、プリズム矯正の適応がありません。
斜位や間歇性斜視の場合に、大きな量のプリズムが必要な場合、レンズの作製ができるかどうかの問題もあります。
多くのメーカーでは3△まで、5△まで、という制限があります。
一部メーカーで製作範囲外でもある程度受けてもらえることが有りますが、
レンズの外径に制限があったり、物理的に厚みの面でメガネとして使用に耐えられるか、
あるいは装用感が耐えられるかなどの問題が出てきます。
現在、あるいは過去に、プリズム矯正の履歴があるかたの場合は、こういう質問をする必要がありませんので、
こういう質問をされてくるかたは、ほとんどの場合、プリズム矯正の履歴がありません。
何かのきっかけで、自分は斜位ではないか?斜視ではないか?
となんとなく疑問を持たれて質問されてくるパターンがほとんどです。
実際に斜位なのかもしれませんし、気のせいかもしれません。
斜位であったとしても、プリズム矯正の必要があるかどうか?
当店に来店されるお客様の6割くらいから斜位が検出されます。
ただ、その多くは自覚症状も無い軽微なものです。
たとえ軽微なものであっても、ハーゼ先生のポラテストプリズム法では矯正すべきという考えにはなりますが、
現実的にプリズム矯正が必要とは思えない場合も多いです。(個人的に)
プリズム矯正をした方が良い、と感じるのは全体の2~3割程度でしょうか。
それでもプリズム矯正によるメリットとデメリットはご説明して、最終的な判断はお客様に委ねることになりますので
実際にプリズム矯正するケースはそれよりも少なくなります。
というわけで、
「プリズム矯正の適応」についてお話させていただきました。
適応があるかどうかは調べてみないとわかりません。
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