31.レンズメータの基準波長はe線546.07nmが用いられているが、望遠鏡式のコロナ(ターゲット)の色で正しいのはどれか。
A.黄緑
B.青紫
C.橙
D.赤
昨年も似たような問題がでていますが、この手の問題は可視光の真ん中あたりを選んでおくと間違いないです。
ターゲット式のレンズメーターを覗いたことがことがあればわかるはずです。
A.
32.近用眼鏡を作製する場合に、近用CDを設定するために必要でないのはどれか。
A.装用時前傾角
B.レンズ設計
C.作業距離
D.遠用PD
CDとは、Centretion Distance、芯取り点間距離です。
PD、Puillary Distanceは瞳孔間距離なので混同しないことが肝心。
レンズ設計の意味が不明なのですが、累進レンズ等のことを指していると仮定して
A.
33.屈折率1.6素材のレンズの前面をカーブ計で測定したら+7.00Dであった。
このレンズ前面の実際の面屈折力に近い度数はどれか。
A.9.00D
B.8.00D
C.7.00D
D.6.00D
通常のカーブ計は屈折率1.523のクラウンガラスを想定していますが、
フレームカーブなどとのマッチングを考えて素材の屈折率が変わっても同じ基準で測定されています。
D'{D}=n2-n1/r{m}
n2はレンズ素材の屈折率、n1はこの場合空気の屈折力なので1
n2を1.523としてrを求め、その解にn2を1.60にすると7.9715・・・・となりました。(多分これで合ってる)
B.
34.プレフィッティングの終了したメタルフレームの加工時に、
レンズカーブに合わせるためにリムカーブを修正した場合に生じる他の部分の修正箇所について、誤っているのはどれか。
A.フロントそり角の修正が必要な可能性がある。
B.テンプル開き角の修正が必要な可能性がある。
C.テンプル傾斜角の修正が必要な可能性がある。
D.テンプルチップ曲げ位置の修正が必要な可能性がある。
リムカーブを修正すると、フロントそり角、テンプルの開き、が変わります、
それに伴い、テンプルの屈曲点と耳介の頂点にズレが起こります。
C.
35.楕円に近い形状のツーポイント加工の穴あけ位置や角度の影響について、誤っているのはどれか。
A.ブリッジ側の穴あけ位置や角度は玉型の水平度に影響する。
B.テンプル側の穴あけ位置や角度はテンプル開き角に影響する。
C.テンプル側の穴あけ位置や角度はレンズのそり角に影響する。
D.ブリッジ側の穴あけ位置や角度は左右レンズ面のねじれに影響する。
すべて影響しますよね。
テンプル側の穴あけ位置と角度でテンプルの開き角に影響しますので、
それが狭くなりすぎると、テンプルを押し開くような圧力が掛かるので、
その力でレンズのそり角にも影響してくるはずですが・・・。
納得はできないですが、一応、一番影響は少ないとして答えを選ぶと
C.
36.リムロックの無いねじ無しフレーム(シートメタルフレーム)加工について、正しいのはどれか。
A.溝の部分に細丸やすり等を使用して面取りする方が望ましい。
B.レンズサイズをデモレンズと同じに加工すれば他に考慮すべき問題はない。
C.溝の深さを1mm以上にする方が外れにくくなって加工組み立てもしやすくなる。
D.レンズサイズを小さくしながら加工する場合に、小さくしすぎた場合の救済方法はない。
シートメタルはレンズが欠けたりしやすいのでしっかり面取りはしたいところ。
A.
37.チタンろう付けの注意点の説明として、正しいのはどれか。
A.「ろう」は、温度変化に対応しやすい軟ろうを使用する。
B.修理する素材を赤く熱することで強度の高いろう付けとなる。
C.チタン素材の表面は酸化しにくいため空気中でのろう付けが可能である。
D.素材へ直接「ろう」を流し込むことができないため、補助部品として合金テンプルを介する。
融点の高い硬ロウを使います。素材を熱し過ぎてはいけません。チタンは酸化するので空気中ではロー付けできません。
D.
38.フィッティングの目的について、誤っているのはどれか。
A.光学的フィッティングでは、視線とレンズ幾何学中心が一致するように調整する。
B.解剖学的フィッティングでは、筋組織、血管、神経が少ない箇所の見極めが必要となる。
C.力学的フィッティングでは、過度の圧力を抑え摩擦力によって調整することが重要である。
D.美観的フィッティングでは、装用者のイメージ構築に大きな影響を与えるフレーム位置の調整が必要となる
光学的フィッティングで重要なことは、視線とレンズの光軸の一致です。
A.
39.光学的フィッティングについて、正しいのはどれか。
A.角膜頂点間距離が広がるほど歪曲収差は小さくなる。
B.注視野は、角膜頂点間距離が広がるほど大きくなる。
C.装用時前傾角のズレは非点収差を発生させ、変化量はマーチンの式で求められる。
D.光学的なそり角は、玉形中心に光学中心がない場合、左右フレームのなすフロント角と常に一致する。
角膜頂点間距離が広がるほど歪曲収差は大きくなり注視野は狭くなります。
レンズの光軸は玉形上の通る場所にて変わります。
C.
40.鼻の角度(片側)が30゜、片側の鼻にかかる眼鏡の重量が10gとする。
片側の鼻の面に垂直にかかる力をビッセルスの公式を用いて計算した。正しいのはどれか。
A.5g
B.10g
C.20g
D.30g
ビッセルズの公式は昨年も出題されてます。
公式を覚えるか、10°で5.8倍、20°で2.9倍、30°で2倍程度には覚えておくと良いかと。
C.
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