1.強度近視の要素のうち、最も影響力が大きいと考えられているのはどれか。
A.眼軸が長くなる。
B.角膜の屈折力が増加する。
C.水晶体の屈折力が増加する。
D.外斜位の眼位ずれが大きくなる。
A.B.Cのいずれも近視の原因ですが、A.は軸性近視、B.C.は屈折性近視になります。
円錐角膜という特異な場合にB.でも強度近視化しますが、一般的には軸性近視のほうが影響は大きいです。
A.
2.調節休止状態の裸眼で遠方視した際、横方向にぼやけるのはどの屈折状態か。
① 近視性単性乱視の直乱視
② 近視性単性乱視の倒乱視
③ 遠視性単性乱視の直乱視
④ 遠視性単性乱視の倒乱視
A.①② B.②③ C.③④ D.①④
なかなか良い問題かと。
強主経線が垂直方向なのが直乱視、水平方向なのが倒乱視です。
1Dの単性乱視だと仮定すると
|0.00 |0.00
| |
|______-1.00 |_______+1.00 の場合に横方向がボヤけるので、答えは
B.
3.角膜乱視がC−3.00DAx180°の眼の全乱視をJaval's ruleを使って予測した場合、正しいのはどれか。
A.C-3.00D Ax180°
B.C-3.25D Ax180°
C.C-3.50D Ax180°
D.C-3.75D Ax180°
Javal's ruleが出るとは・・・眼鏡屋の業務に関係あります?
それはともかく、ケラトメーターで測定された角膜乱視から全乱視を推測するための計算式です。
1.25×(-3.00Ax180)-0.50Ax90=3.25Ax180
B.
4.平成17年度厚生労働省研究報告書による、日本における視覚障害者1級原因疾患の第1位はどれか。
A.緑内障
B.強度近視
C.糖尿病性網膜症
D.網膜色素変性症
解説の余地も無くA.です。
5.S+2.00Dの遠視眼でピント合わせ力(調節力)4.0Dの人の裸眼時における近点はどれか。
A.無限遠方
B.眼前50.0cm
C.眼前25.0cm
D.眼前16.7cm
昨年も出題された近点の計算です。
遠点、近点、明視域は基本中の基本です。
+2.00D-4.00D=-2.00D
ということで眼前0.5m
B.
6.S+8.00Dの眼鏡で正視状態になる人とS-8.00Dの眼鏡で正視状態になる人がいる。
それぞれその眼鏡を装用して、眼前40cmにある視物にピントを合わせる場合、
必要なピント合わせ量(調節量)は両者でどれくらいの差になるか。
但し、角膜頂点間距離は両者とも12mmであったとする。
A.約1.25D
B.約1.00D
C.約0.75D
D.約0.50D
ついこの間、無礼な電話があった「見かけの調節力」の問題が出たよ。(驚き)
計算式は『眼鏡学教本』に出ています。
B.
7.中心窩での視力が1.0であると仮定すると、中心窩から5°離れた部位ではどれくらいの視力が期待できるか。
A.0.1
B.0.2
C.0.3
D.0.5
中心窩には錐体細胞のみが存在しますが、周辺部は杆体細胞が多く分布し、
周辺に行くにしたがって弁別能は低下します。
2°で0.5、5°で0.3、10°で0.2、20°で0.1
C.
8.視標の輝度が最も高いところが200cd/m2で、最も低いところが50cd/m2であった。
この視標のコントラストとして、正しいのはどれか。
A.60%
B.70%
C.80%
D.90%
去年も出題されたコントラスト。これは定番になるのかも。
Lmax-Lmin/Lmax+Lmin
A.
9.S+0.75D C-1.50D Ax180°の屈折補正で正視状態となる人が裸眼で乱視表を見た。
調節休止状態であると仮定すると乱視表はどのように見えるか。
A.縦方向のラインが濃く見える。
B.横方向のラインが濃く見える。
C.斜め方向のラインが濃く見える。
D.全体的に同じような濃さに見える。
混合乱視で、最小錯乱円が網膜上にある屈折状態。
D.
10.右S-1.00D 、左S-4.00Dで正視状態となった。左右とも球面レンズで、
それぞれ中心より1cm下方を通して近方を見させた場合、
左右で生じるプリズム差として、正しいのはどれか。
A.左3ΔB.U.
B.左3ΔB.D.
C.左5ΔB.U.
D.左5ΔB.D.
これぞプレンティスの正しい使い方。昨年の問題はプレンティスの無駄遣いでした。
P=Dh/10
右眼は1△B.Down
左眼は4△B.Down
右眼に対し左眼は3△B.Down余計に負荷が掛かっています。
B.
金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)
テーマ:☆北陸(富山・石川・福井)の情報☆ - ジャンル:地域情報