実務とは無関係と思える
なんだか意味のわからない問題も出てきますが・・・
21.累進レンズの構造について、誤っているのはどれか。
A.累進帯が長くなるほど非点収差の勾配は小さくなる。
B.加入屈折力の変化をレンズの側方や周辺部で調整することを光学的変調と言う。
C.ミンクヴィッツによると累進帯左右に生じる非点収差は加入度数勾配の3倍となる。
D.累進レンズ周辺部の非点収差は曲率半径の異なる部分を滑らかにしたために生じる。
正直に申し上げてミンクヴィッツというかたのお名前すら存じておりませんが、
A.B.D.の3つは誤ってはいないので、正解はC.と思われます。
眼鏡学読本で確認しますと、2倍となっておりました。
22.プラスチック及びガラスレンズの素材について、誤っているのはどれか。
A.ガラス眼鏡レンズ素材の屈折率は1.523 からある。
B.プラスチック眼鏡レンズ素材の屈折率は1.76 まである。
C.プラスチック眼鏡レンズの販売比率は約85%以上となっている。
D.一般的にレンズ素材の屈折率が大きいほどアッベ数は小さくなる。
問題作成者の意図がまったく不明な問題でして、
結果、何を回答しても正解扱いとなりました。つまり正解は無し。
プラスチックレンズの販売比率が97%なのでC.にしたかったのか?
しかし「以上」となっているので間違いではない。
アッベ数と屈折率の関係は、「一般的」には記述のような関係が認められますが、いくつか例外はあります。
1.56プラスチックよりも1.60プラスチックのほうがアッベ数が高い、
ガラスの1.70には1.60よりもアッベ数の高いものがある、など。
「一般的」という曖昧な副詞が付くと、例外をどの程度認めるかの判断に困ります。
23.多焦点レンズの小玉に対するJIS の定義について、誤っているのはどれか。
A.丸小玉
B.アイデアルA 型小玉
C.カーブドトップ小玉
D.ストレートトップ小玉
他にもバイフォーカルレンズの問題が出てますが、問題考案者は相当なご年配と見える。
フランクリン式など遠用と近用の2枚のレンズを貼り合わせたような2重焦点レンズをエグゼクティブ型といいます。
現在は貼り合わせではなく摺り分けですが。
対して、遠用レンズに小玉を付けた形のものをアイデアル型といいます。
B.のアイデアルA型小玉は、D.のストレートトップ小玉と同意になりますが、
JISに定義されていないのはB.となります。
24.インディビジュアルレンズについて、誤っているのはどれか。
A.必ず各種計測をする前にフィッティングを行う。
B.装用状態によって変化する実効度数が処方度数になるように修正するレンズである。
C.注文に必要なデータは度数以外では装用時前傾角及び左右のPD と頂点間距離である。
D.度数が強くなるほど実効度数への修正が大きくなるので、処方度数と確認度数の差が大
きくなる。
インディビジュアルレンズというのは、装用状態全般にたいして補正するレンズで、
ソリ角(あおり角)のデータも必要となります。メーカーによっては玉形データも要求します。
正解はC.
25.眼鏡の取り扱いや使用環境について、誤っているのはどれか。
A.冷凍庫に出入りするお仕事なのでハードコートレンズをおすすめした。
B.顔が見やすいように眼鏡をかけてヘアードライヤーを使用する。
C.汚れを取りやすくするためでもお湯で洗浄してはいけない。
D.眼鏡の手入れは最初に水洗いすることをおすすめした。
運転免許試験の、
「眠気を感じたので、急加速・急ブレーキなどのメリハリのある運転を心掛けた」
という問題に通じるところがありますが、
正解はB.です。メガネは一般的に熱に弱いのでドライヤーは禁忌です。
26.望遠鏡について、誤っているのはどれか。
A.ガリレオ型では正立像が得られる。
B.ケプラー型は地上望遠鏡にも使用される。
C.オペラグラスに一般的に使用されるのはケプラー型である。
D.ガリレオ型では凹レンズでも拡大像が得られる原理を応用している
引っ掛け問題のようで、そうでもない問題。
ガリレオ型は正立像、ケプラー型は倒立像と覚えていては
地上望遠鏡が倒立じゃマズイ、ということでB.を選んでしまうかもしれません。
が、プリズムを使って正立像を作れますので、双眼鏡など、地上望遠鏡にも使われています。むしろ主流です。
オペラグラスはもっとも単純なガリレオ型です。
正解はC.
27.お客様に好感を持たれる聞く姿勢として、誤っているのはどれか。
A.楽しい話には声のトーンを上げる。
B.少し前のめりになった姿勢で話を聞く。
C.目を見て話すと緊張するので視線を逸らす。
D.「はい」「本当ですか」など相づちをうつ。
A. 甲高い声が耳障り
B. 気やすく寄って来るな、圧があって怖ーわ。
D. いちいちうるせー野郎やな。人の話は黙って聞け!
すべて誤っているように感じますが(笑)、一応、正解としてはC.ということです。
そんなジロジロ見ん・・・(以下略)
28.デスクワーク中心の仕事用メガネをご希望している。測定値は以下のとおりである。近々累
進レンズ(-1.00D 加入)でカバーできない距離はどれか。
【屈折補正値:左右ともS-5.00D、ADD+2.50D 調節力2.00D】
①30cm
②45cm
③65cm
④80cm
A. ①のみ B.①と② C.③と④ D. ④のみ
これ出題ミスじゃないですかね?
屈折補正値のADD+2.50Dの意味がわかりません。
「【完全矯正値:左右ともS-5.00D、 調節力2.00D】のかたに-2.50Dの近々累進レンズ(-1.00D加入)を調製した場合
明視できない距離はどれか?」としたほうが適切かと。
遠点66.6cm、近点22.2cmですので、D.の80cmのみが正解です。
29.2021 年のムードを表すテーマ―カラーに選定されたのはどれか。
A.フレッシュブルー
B.ディライトピンク
C.バイタルイエロー
D.ゼロホワイト
知らんがな!
正解はD.のようです。
コロナで始まりコロナで終わった暗いイメージしか湧きません。
30.現在、レンズメーターに用いられている基準波長で正しいのはどれか。
A.435.83nm
B.486.13nm
C.546.07nm
D.587.56nm
正解はC.
大体、この手の基準波長は可視光線の真ん中あたり、色だと黄色のあたりになりますので
540~550nmあたりを選んでおけば間違いないです。
金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)
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