
今回のレンズは
HOYALUX シンクロ シティー 1.60 SFT
というものです。
もちろん、ブルーライトカットは入れていません。不要だと思いますので。
注目すべきは、注文度数に対して、「遠用確認度数」というのが大きく解離していることです。
さて、このCityというレンズ、元ネタはHOYAの製品名でJAZZという名前で、両面複合累進設計で世に出たものです。
今は、高額な両面複合設計だけでなく、ややリーズナブルな内面設計のレンズでも出ています。
このシンクロシティーはその内面累進レンズになります。
このJAZZというレンズが開発された背景は、ちょっとした誤算というか偶然でした。
先に、中近の累進レンズが発売されており、メーカーとしては、あくまでも室内での装用のみを想定していたのですが、
中近を常用するかたが思いの外多かったという結果となりました。
足元のボヤケを気にしなかったり、遠見の明瞭度を求めない場合は、中近でも事足りるわけです。
そこで、「より常用に適した中近レンズ」あるいは「より中近重視の遠近レンズ」というコンセプトで
商品化したのがJAZZの生い立ちです。
他メーカーも
同じコンセプトのレンズを出しています。
拙ホームページに
~遠近レンズと中近レンズ~
というページがありますが、
この遠近と中近の間のようなレンズとなります。

具体的には、水平視線の位置(アイポイント)付近で近用加入度数の10数パーセントが与えられています。
水平視線の6mm上では遠用度数、14mm下で近用度数が得られます。
その結果、中間の視野の広さを確保、、度数変化が緩やかになり足元の揺れや浮き上がりが軽減されています。
半面、水平視線での遠方の明瞭度は下がります。
このレンズ、ハマるかたにはハマるのですが、ハマらないかたには全く合いません。
その度数決定も含めて、適応が難しいレンズです。
幸い、当店にはこのレンズの試着用サンプルレンズがあるので、
遠近、中間重視の遠近、中近と3種のレンズを掛け比べて頂くことが出来ます。
そしてこれは私のメシノタネになるので公表はいたしかねますが、
このレンズが、合う合わないそれぞれのパターンがかなり明確になってきました。
今まで、どうしても遠近両用レンズが合わないと思われているかた、
特に遠近両用の視界の揺れが気になって不快に思われたかたに
お試しいただきたいレンズです。
金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)
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