昨日の仕事帰りに電器店に行きました。
全国に展開している大手チェーン店で、広いフロアに家電製品以外にも色々と置いてあります。
滅多に来ないので、他に何か買うものは無いかとウロウロしておりましたら・・・
パソコン用品コーナーに、お決まりのブルーライトカットメガネは当然として、
・ブルーライトをカットするというパソコンやテレビ画面に取り付けるフィルター
・ブルーライトをカットするというソフトウエア(アプリ)
などがズラリと並んでいました。
ブルーライト悪玉説は、メガネ業界のみならずこちらの業界にも入り込んでしまっていたのですね。
ディスプレイの設定や、Windowsなら「色の管理」にある「ディスプレイの調整ツール」を使って
例えば、色温度を5000Kや4500Kあたりに下げれば、同じ効果は得られるんですけどね。
過去に何度も書いている通り、私はブルーライト悪玉説には懐疑的です。
ただし、インチキ・詐欺呼ばわりしている訳ではありませんし、全面的に否定しているわけでもありません。
パソコンが普及したころ、デスクトップパソコンとブラウン管の組み合わせで使用されることが多くありました。
当時、液晶モニターは、暗いし画面は小さく解像度も悪かったと記憶しています。
ブラウン管、特にトリニトロン管やダイヤモンドトロン管などの輝度の高い画面を見るとき、
メガネレンズにアンバーやカーキといった茶系・緑系のカラーを付けると目が楽になる、
ということを、自分でも、お客様の感想からも経験しているので、
明るいものを見るときに、目に入ってくる光線の量を減らすことに意味はあると考えています。
特に茶系・緑系のカラーは、短い波長の光を多めにカットします。
ブルーライトカットメガネは、コーティングで短い波長の光を反射させ、同じようなことをやっているわけです。
短い波長の光をカットすること自体は、
眩しさを和らげたり、コントラストを上げるなどの視覚的効果があることは知られています。
半面、暗いところでは視界が暗くなるし、物の色調が変わって見えてしまいます。
コーティングで短い波長をカットする場合は、
レンズの反射、特に裏面反射(りめんはんしゃ)の問題があります。
メガネと頭部の隙間から入ってきた光がレンズ面で反射してチラチラ見えてしまう事や、
近視で、且つ、気になるかたの場合、自分の目がレンズに映っているのが見えます。
私の場合はとくに裏面反射に神経質なので、自分の目の周りの毛穴まで見えてしまってうっとおしいです。
ブルーライトをカットするというコーティングが発売された時、
自分の眼で確かめないと気が済まない性分の私は、すぐさま中近累進レンズで試してみました。
第一印象は、「裏面反射気持ち悪ぃ~!」でした。
当時は、古い液晶モニターを使っていましたので、むしろ画面が暗く感じて白い部分が黄ばんで見えるので、
場合によってはメガネを外して画面に近づいて裸眼で見直したりもしました。
そして、使ったり使わなかったりして半年ほど経過した頃、
コーティングにクラックが入っていることに気付きました。
クラックというのは、主に熱によるコーティングの小さなひび割れです。
仕事場に置いているだけのメガネでしたので、熱を受けるはずもありません。
もしかしたらコーティングの乗りが悪いのではないか?
と感じましたので、それ以降は自分でも使っていないし、お客様にも薦めていません。
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