R=Sph-5.00D Cyl-1.50D Ax→
L=Sph-4.75D Cyl-0.75D Ax→
(→ は180°方向)
というメガネを掛けていらっしゃったかたが左目のみ白内障手術をして眼内レンズを移植されました。
手術後は完全矯正値が、
R=Sph-5.75D Cyl-1.50D Ax180
L=Sph+0.50D Cyl-0.75D Ax30
となっています。
眼位のズレもほとんど無く、不等像も起きていません。
右目は裸眼のままだと、爪切りが出来なかったとのことです。
両眼視できないので遠近感が狂ってしまいますので当然です。
それで普段は右目のみコンタクトレンズを入れているとのことですが、
コンタクトによる目の負担をお感じになられていて、
なるべくコンタクトを使わず、メガネで生活したいというご希望ですが・・・・
とりあえず、ご持参のメガネの左目のレンズを外して掛けていただきました。
まあ、予想通りですが、目を開けていられないほどでした。
手術を受けた眼科からは、「これ以上は無理!」という、
R=Sph-2.50D
L=0.00
という眼鏡処方箋を所持されていました。
試験枠で掛けていただいて、右の-2.50Dは、
「合っても無くても変わりない」というご感想を頂きました。
で、このかたに、快適に掛けられる右目の矯正視力が良好なメガネを作れるのか?というと、
そんなマジックのような夢の眼鏡がご用意出来るわけではありません。
不同視眼の場合、不等像視が起こらなくても、左右のプリズム差により両眼視の維持が難しくなります。
この左右差の耐性は、人それぞれで、
0.50Dでもダメなかたもいらっしゃるし、5.00Dでも大丈夫なかたもいらっしゃいます。
もういろいろと限界値を試してみるしかありません。
また、少しずつ左右差を広げていくことで、この閾値は上げられることがあります。
弱度ではない近視や遠視があって、片目だけ白内障手術を受けられる場合、
手術後の左右差などを事前に考慮しておかないと
手術を受けた眼の視力は良くなっても、こういう不具合が発生してしまいます。
ご参考になれば幸いです。
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