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眼鏡型の拡大鏡による見え方-視力・老眼等を矯正できるものではありません-
今頃になってやっとといいますか、少々遅きに失した感がありますが・・・・
メガネの形をした拡大鏡は、2.0ディオプトリーから3.0ディオプトリーの凸レンズを、
頂間距離(眼とレンズの間の距離)を離して、
PD(左右の光学中心間の距離)を狭くしてベースインプリズム効果を使って、
凸レンズの持つ像の拡大効果を利用するものです。
眼前に凸レンズを置きますので、遠点(ピントの合う最も遠い点)は眼前の比較的近いところに来ます。
遠点より遠方は、ピントが会わずにボケて当然です。
ところが、この手の商品の広告には、
ルーペ型眼鏡を掛けてステージから遠くを見渡したり、
テレビ画面が大きくはっきり見えることをアピールするシーンがあったりします。
もちろん、それだけの量の遠視があれば遠くは見えるのですが、
そうだとすると、そのルーペでは、手元はおそらくぼやけて見えません。
片眼2枚のレンズを使って度数を可変させるものですと、場合によっては不可能ではないですが、
それでもテレビを明視できるかたは非常に限られます。
もし、正視からやや遠視気味のかたが、このルーペを使ってテレビ、もしくは以遠を見ようとすると、
加齢性遠視の進行の遠因になるかもしれません。
遠視になると、近くはもちろん、遠くの視力も落ちてきます。
さらに眼精疲労の大きな原因になりますので、なるべく増やさないほうが良いです。
また、この手のルーペは、屈折度数や残存調節力によって全く使えない場合も多く
常用しているメガネの上から掛けないと役に立たない場合も多いです。
ですので、購入は、通信販売でなく、店頭で確認してからのほうが良いです。
しかも、取り扱い上の注意をしっかり指導できる店で、納得して購入するほうが良いです。
尚、当店では、眼鏡型ルーペのサンプルはありますが、
常備在庫はしておりませんし、販売にも積極的ではありません。
なぜなら、この手の拡大鏡よりも、遠近や中近の累進レンズを使った「メガネ」のほうが
圧倒的に使いやすいと思うからです。
金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)
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