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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

クロスシリンダー・続き

ご注文いただいていたメガネをお引き取りに来られたお客様より、
「おやつにどうぞ♪」とお菓子を頂きました。

ありがとうございます。

当店お隣の bien Bake さん
の「カヌレ」かと思います。(お菓子に詳しくないので間違っていたらごめんなさい)

201021_6.jpg

お菓子の画像も撮ったことが無いので、センスなくてスイマセン。



さて、このお客様ですが、オートレフのデータは以下の通りでした。

201021_7.jpg

ご使用中のメガネは、量販店のロゴの入ったもので

R=Sph-3.50D
L=Sph-3.75D

という度数でした。


オートレフのデータに乱視が検出されなくても、クロスシリンダーをやると乱視が検出されることはよくあることで、
実際に両眼開放屈折検査による完全矯正値は

R=Sph-3.00D Cyl-0.50D Ax130
L=Sph-4.00D Cyl-0.25D Ax45

で、2△の外斜位がありました。


昔から、オートレフは近視側に強く出やすい、乱視が強く出やすい、と言われていました。
そのせいか、最近のオートレフは、近視側に弱く、乱視を弱くというアルゴリズムが組まれているような印象を受けます。
当店の使ってきたオートレフも、少なくとも過去2台はそうです。


さて、オートレフで乱視が無いと判定されても、疑り深い眼鏡技術者ならそれを鵜呑みにすることはないはずです。(たぶん)
そうであってほしい。

球面レンズで焦点、あるいは最小錯乱円かもしれません、を網膜上に置いた状態で、
クロスシリンダーの軸を「90-180」にセットして反転させて見え方を比較していただきます。
違いがなければ、クロスシリンダーの軸を45度ズラして再び反転。
これでも違いがなければ、やっと乱視が無いと判断できます。
ほんの数秒の手間で確認できますので、必ずやるべきです。

しかし、
例えば、「90-180」の反転で「90」が見えやすいと答えが返ってくれば
「45-135」で再び比較していただき、
「45」が見えやすいならば乱視軸は45~90度、「135」が見えやすいならば乱視軸は90~135度の間にあるはずなので、
いつものクロスシリンダーの手順で追い込んでいくだけです。


このお客様の場合、
右目の乱視レンズを外して、放射線視標を提示すると、
「4時と10時とその隣が濃い」と返事がありまして、
乱視レンズを入れると「あっ、揃った」という教科書どおりの反応がありました。
当たり前のことですが、完全矯正値の状態から乱視を抜くと、後焦線は網膜上に位置しますので、
放射線の濃淡は最大になります。



オートレフは鵜呑みにせず、乱視の自覚的検査はちゃんとやりましょう、というお話でした。
じゃないと、このお客様の右目のように、
過矯正(強過ぎる)なメガネを強要されてしまいます。


金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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