まあ、私も、いつも自転車のことばかり考えているのではなく、
自分の仕事のことも少しは考えているわけです。
時々、一般のかたには理解しずらかったり、
知っていても特に何の役にも立たないテクニカルなことを書くこともありますが、
これは自分の備忘録や復習も兼ねているからです。
後で読み返すと、なるほど!と勉強になることもあったりします。(笑
同名半盲の視野拡大など、めったにない相談の場合、
ついつい失念してしまいそうだったりしますので、時々読み返すことでその予防になります。
今日は、恥を忍んで、備忘録に付け加えておかないといけないことが起こりました。(>_<)

メガネレンズは、硝種や度数によってレンズの外径が決まっています。
その外径は製作範囲表などに記載されていますし、外径を変える場合はその要件も記載されています。

今回はフレームサイズが64mmと、最大級のメガネフレームにレンズを加工するという案件でしたが、
事前の計測では、外径73mmあれば、問題なく加工できるという状況でした。
そこで製作外径が75mmであることを確認してレンズを注文したのですが・・・・
度数は
R=Sph-1.25D Cyl-0.75D Ax175 1.00△Base.In
です。
レンズメーターで光学中心に印点しますと、ちょっと嫌な予感。
幾何学中心より、少し耳側にズレている感じ。
プリズムが無ければ、レンズを反転させれば簡単に解決しますが、
それをやると基底が外を向きます(Base.Out)のでダメです。
乱視がなければ、プリズム量に留意しつつ、レンズを少し回転させれば
解決できる方向も見つかるでしょうが、
今回は乱視とプリズムでにっちもさっちもいかない状況でした。

案の定、ダメ元で加工しましたら、光学中心からもっとも遠い耳側上部に、
コーティングの載っていない部分が残ってしまいました。
すぐさま、外径を80mmに指定して再注文を入れ、
お客様に納期遅延のお詫びの連絡を入れることとなりました。
教訓:
凹レンズの外径には余裕を持て!
金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)
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