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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

レンズが薄過ぎて割れた、の巻

強度の内斜位で複視に悩まれているかたの相談を受けました。

どのメーカーでも、正式には製作範囲外になるプリズム度数でしたが、
いつもの通り東海光学様の特注窓口に電話をすると、引き受けて貰えました。

R=Sph-3.25D add+2.50D 5△B.out 1△B.up
L=Sph-3.00D add+2.50D 5△B.out 1△B.down

という度数です。

190717_1.jpg

ところが、右のレンズは何とか耐えましたが、
左のレンズの粗ズリ中にレンズが割れました。
左だけが割れたのは上下プリズムによる厚みの違いが関係したのかと思いますが、
削ったあとの鼻側のコバ厚が0.65mmしかなく、
エッジングの荷重に耐えられなかったものと推測されます。

190717_2.jpg

厚くなる強度プリズムレンズの厚みは、少しでも薄くしてくれるのは良いですが、
あまりに薄いと加工中に割れるし、枠入れ後に応力集中が発生するので、限度と言うものがあります。
結局、アイポイントから18mmの鼻側の地点の厚みを1.0mmにする、
という指定でレンズを再作しないといけない事になりました。(涙

まさか、弱度のナイロールフレームに枠入れする時以外に、
マイナスレンズで補厚が必要になるとは・・・
フレームのサイズと瞳孔間距離のマッチングが優秀だったので、
予測よりもコバ厚が薄くなってしまったようです。



さて、このかた、数年前から複視を自覚し、
眼科はもちろん、脳神経外科も受診して、脳や神経には異常無し、という診断を受けています。
眼科でももちろん複視を訴えたのですが
「目の動きは良いから大丈夫」と言われて、何の治療も処置もされていないそうです。

確かに眼球の可動範囲、左右連動など眼球運動は正常ですが、
明確に複視があるのに「大丈夫」とは、何なんでしょうか?
理解に苦しみます。


たまたま、お孫さんに内斜視が見つかり、それがきっかけで「斜視」というものの存在を知り、
「もしかして自分も?」とインターネットで検索して当店に相談に来られた、という形でした。
最初のカバーテストでは、プリズム矯正できるかどうかの微妙な大きさの間歇性の内斜視でしたが、
何とか、装用可能なプリズムの範囲で複視を消すことが出来ました。


金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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