鼻に当たるクッションみたいものが取れたけど直るのか?」
と電話がありました。
どうやら近所にお勤めの方で、当店で販売したメガネでは無いようです。
「鼻パッド」が取れるというのは、メガネの修理ではもっとも多い事例かもしれません。
ただ、鼻パッドが取れるという表現だけでは、正確にお返事はできないです。
「出来ますよ。」と安請け合いしてみたところ、
実際は簡単な話では無かったり、ということも起こります。

ネジなどが緩んで鼻パッドのみが取れる

鼻パッドの足(クリングス/クリングスアームなどと呼びます)が取れる
鼻パッドのみが取れた場合は多くの場合は汎用部品で修理が可能ですが
クリングス折れの場合は、ロー付け修理が必要になります。
ロー付け修理は、店頭で出来ないことはないですが、
ロー付け個所周辺が焼けるので、かなり目立つ跡が出来ます。
修理工場に出すと数日とそれなりの費用は掛かります。

鼻パッドの固定方法もいくつかありまして、
これ以外にも「ビルトイン」と呼ばれるものや、テグスやピンで固定する方歩もあります。
これらは部品メーカーから市販されている汎用部品ですので
手元に在庫さえあれば、修理は可能となります。
難しいのは、専門部品を使っている場合です。

これはシルエットの鼻パッドですが、全くのオリジナルで、
この部品を在庫していなければ、汎用品では対応できません。
いや、無理やりなら出来ないことも無いのですが、後でオリジナルに戻すのが難しくなります。

フランスのMINIMAです。
これは上記の巻丸と全く同じ形状ではありますが、市販品では固定用の穴に通りません。
穴に通すための特別な仕様になっております。
当然、MINIMAと取引が無いと入手は不可能です。

同じくMINIMAの別モデルですが、
オリジナルの部品ですが、市販のビルトインが何とか使えます。
ということで、冒頭のご質問に関しては
「見て見ないと何とも言えません」というお決まりの答えになってしまうのですが、
まあ、割と直せる確率は高いです。
少なくとも、自店で販売したものならば、部品は在庫していて当たり前なので
販売店に持ち込む方がより確実ですけれど。
昔は、ほとんど汎用部品だけで修理できたような気がしますが、
最近は、専用部品を必要とするものが増えている感じがします。
何らかのポリシーを持って、他社との差別化を目指しているのだろうと思いますが
中には、汎用部品のほうがマシ、と思える専用鼻パッドも良く見ます。
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