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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

フィッティングを否定するメガネフレーム

「鼻のフィッティングをして貰ったら幾ら掛かりますか?」
と、当店で販売した以外のメガネを掛けて、男性がご来店されました。
見ただけで当店で販売したものではないとわかりました。(理由は後述)

しかも、このメガネは買ったばかりということです。
「なら、買った店に頼めばいいのに、なんでウチに?」と思いましたが、それを聴く前に
福井で買って郵送して貰った、ということを聞きました。

これは、売った店の手抜きであり失策です。
それを他店が尻拭いするのはおかしな話だと思いますし、そもそもこれは尻拭いのやり様もありません。
ということで、「申し訳ございません」とお断りさせていただきました。



フィッティングの状態は、鼻の部分の問題では無く、横幅が広がり過ぎているせいで、
モダン(腕の先のプラスチック部分)が耳介の頂点に当たっていないからです。
鼻当てをどうこうしたところで意味がありません。


なんで横幅が広がっているかと言うと、
レンズカーブがフラット過ぎて、フロント(フレームの前部分)が平たくなっているからです。

181124_2.jpg

ほとんどのメガネフレームのフロントにはカーブが付いています。
フロントカーブと言いまして、
従来は5~6カーブ、近年の「非球面対応」を謳うもので3~4カーブとなっています。
数が多いほど曲率は深く(高く)なります。

181124_3.jpg

同じく、レンズにもカーブがありまして、
球面レンズと非球面レンズで変わりますし、レンズの度数によっても変わります。
非球面レンズはフラットではありますが、現在はカーブ指定ができる非球面レンズもあります。


曲率の深いフロントカーブのフレームに、
カーブの浅い平べったいレンズを入れると、フロントは扁平になり、結果、テンプルは外を向きます。
フィッティングのまずい原因はコレに尽きます。

1.「ヤゲン」のカーブを深くする
2.レンズカーブをフロントカーブに近く指定して製作する
3.フレームの智の部分で調整する
とか、これを予防する方法は無いことも無いのですが
今回持ち込まれたフレームは、フロントが恐らくTR-90という調整不可の材質で出来ており、
削り出しで曲げの利かない頑丈な智、
弾力性抜群で曲げ調整が出来ないエクセレントなチタン製でしたので、
3.の方法は不可でした。
従って当店で出来ることはありません。


このフレームは、以前、仕入れようとしてメーカーに材質を聞いたら「TR-90」と返事があったフレームと同一のものでしたので
一目見ただけで当店で販売したものではないことがわかりました。
税抜きのメーカー参考価格が44,000円もする高級フレームなのに、
調整不可のTR-90が使われている事に唖然として仕入れませんでした。


一般的なアセテートやセルロイドのプラスチック素材では、
加熱することで柔らかくなり、形を整えて冷やしてやれば調整は可能ですが、
この素材はそれが出来ません。
温めても調整できないし、トップコートと呼ばれる表面の塗装膜に皺が寄ったり剥がれたりするので
加熱は禁忌とされています。
というのが私の認識です。
(TR-90のフレームを扱っていないので現在は違う可能性もありますが、
その場合は、私の勉強不足です。申し訳ないです)


今ほど、このフレームのHPを見たら、
TR-90素材のものが減って、アセテートに変わっていました。
この素材がメガネに不向きだという事に気付いてくれたのでしょうか。

もしかしたら、持ち込まれたフレームもアセテート製だったかもしれません。
ただし、そうだったとしても、当店では加熱調整が必要な他店購入品のフィッティングは、
万が一の万が一の万が一のリスク(加熱による皺や変形など)を勘案してお引き受けしておりませんので
申し訳ないです。


ともかく、これは販売した店に持ち込んで、不具合の理由を理解していただいて、
治すか、返金に応じるかしていただく案件だと思います。
販売した店の勉強にもなる事案ですので、是非。


金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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