必然的に私の休みも月3回なわけですが、
少ない休みを有効に使うために、朝早くから夜遅くまでフルに使う事が多いです。
昔から、割と多趣味というか、好奇心が旺盛と言いましょうか、色んな事に手を出していますが、
目下は自転車が一番の関心ごとな訳ではありますが、最近、ちょっと登山にも興味をそそられたり・・・・(笑
登山の経験は全く無いので、最初は、ハイキング、トレッキングなどの山歩きで徐々に知識や体力を付けようと思いますが、
ああ、自転車に乗りたい、でも登山もしたい、と迷うこともあるでしょうから、
よし、自転車で登山に行こう!と思いたち、早速行ってまいりました。
ちょっと準備に手間取り、午前8時すぎに出発。
今日は「いつもと違う」サイクリングです。
浅野川をアユの如く遡上し、金沢の奥座敷、湯涌温泉から、さらに富山県境を目指します。
サイクルコンピュータの斜度表示が時折13~4%を示すほどの傾斜の割に、直線的な道。
必死に登って行くと、頂上らしきところが徐々に近づいてきました。
そこが富山県境。そして浅野川と小矢部川の分水嶺でもあります。
林の中の道をクネクネと下ると、そこにはオレンジ色のキャットウォークが特徴的な刀利ダム。
ここまで約2時間掛かりました。


マウンテンバイクは持っていないので、
クロスバイクという主に街乗り用の自転車に、オフロード用のブロックタイヤを付けてみました。
ブロックタイヤの大きな路面抵抗、そして登坂用ではないギア比、
そしてサイクリングシューズではなく登山靴を履いていますので、
ここまでの27kmほどの道中で脚はほとんど使い果たしてしまいました。
でも、ここまで来たら先に進むしかありません。

ダムにほど近い刀利隧道から、日本最凶とも言われる富山県道54号線が始まります。
緊張しながらトンネルを抜けると、
小さな落石や木片、路面に浮いた砂などは点在しますが、
険道とも揶揄される道とは思えないほど、広く綺麗な舗装路が現れます。
親水公園があり、ダム湖に沈んだ下刀利、上刀利、滝谷の3集落を偲ぶ碑があります。

一車線で途中から曲がっているので出口が見えない滝谷トンネルが現れました。
車が入るとセンサーが感知し、出口側の赤い回転灯が点灯するようになっているようです。
この暗く狭いトンネルを抜けると、再び穏やかな舗装路が現れます。
道の右手の平地に分校跡の碑が建っています。

簡易鉄骨で作られた小屋や農作業小屋などもありました。
ここは、刀利ダム建設で水没は免れたものの、離村が進み解村することになった中河内(なかのこうち)集落跡です。
そして、この先は、車両通行止めとなっています。
ここからは、登山靴への慣れや山歩きの習熟も兼ねて、かつての塩硝街道を偲ぶ散策です。
地元の有志のかたが、看板を設置したり、草の下払いをされたりして
歴史ある塩硝街道を復活させようと活動なさっています。
かなり険しい道のようですが、是非ともブナオ峠を越えて五箇山まで行ってみたいものです。

さて、小矢部川に掛かる橋を超えると、道路が一変します。
7~8%の傾斜、九十九折れ、離合不能な道幅、倒木・落石・洗い越し(道路上に沢が流れる)が点在し、
険道と呼ばれる所以が垣間見えてきます。
これ、まだ地図に載っている現役の主要地方道ですよ。

中河内の集落から3.5kmほどでしょうか、この道が長年通行止めとなっている原因の個所
いわゆる「大崩壊地」に着きました。
航空写真でも、山肌が白く映っているのでわかります。
崩れた土砂の上に草木が生い茂っていて、この下に舗装道路が埋まっているとは想像できません。

昨年までは、河原に仮設道路が敷かれていて4輪車の通行も出来たらしいのですが、
この冬の間に河原が大きくえぐられて、仮設道路の跡かたもありません。
ここにスーパーカブが2台停まっていました。
スーパーカブの走破性恐るべし。
河原の写真を撮っていると、背後から声を掛けられました。
スーパーカブの持ち主のかたです。
ここから少し上流で、岩魚釣りをしていたとのことですが、
話好きなお父さんで、いろいろお話を聞いているうちに
本日のタイムリミット11時半が来てしまいました。
本当は、この2kmほど先の下小屋集落跡までは行きたかったのですが仕方ありません。
ここで引き返します。
帰りは下り基調な訳ですが、向かい風と脚の疲労で脚が回りません。
疲れ切ったところで、二時過ぎにやっと金沢に戻れました。
金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)
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