「メガネを掛けると目が小さくなって嫌だ」
という女性が来店されました。
ご所持のメガネはこのような感じのボストン型のプラスチックフレームでした。

サイズは51□17くらいで、大手量販店の「フィッティング不要」が売り物の軽量弾性樹脂フレームに
左右共にSph-8.00Dのレンズが入っていました。
顔に合わせてフィッティングをした形跡は全く見られず、
鼻が付け根の部分から高い女性で、眼とレンズの頂点間距離が20mmほどもあると思われ、
確かに「目が小さく見える」印象でした。
目が小さく見えてしまうということは、
直接的にはレンズのカーブ(曲率半径)と頂間距離に依存します。
レンズカーブはフラットなほうが良いのですが、今の非球面レンズ というのは
かなりフラットに出来ていますので、これ以上レンズカーブをフラットにというのはほぼ不可能です。
眼とレンズの頂点間距離を可能な限り短くすることが唯一の改善方法となります。
また、間接的には、レンズへの輪郭の写り込みにも影響を受ける気がします。
下の画像の↓の部分ですが、

この輪郭が、内側に映り込んで、顔の幅を狭く見せてしまう事で
目の縮小を強調するのではないかと思うのです。
この輪郭の写り込みも、頂点間距離を短くすることと、
玉型を小さくすることで改善出来ます。
「目が小さく見える」というコンプレックスを改善するには、
なるべく小さい玉型のフレームで、目になるべく近くフィッティングする、
ということに尽きます。
一昨日も書きましたが、
視力矯正をするためのメガネフレームが必要以上に大きいことには、
光学的にはほとんどメリットは無く
重い、レンズが厚い、輪郭が入り込む、目が小さく見える、頬に当たって汚れるなどなど、
デメリットのほうが圧倒的に多いです。
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