ご所持のメガネが、「重い」「レンズが厚い」ことがご不満のようです。
そのメガネは、下の画像のような、スクエアで大きなセルフレームです。

サイズは54□17ありまして、レンズの度数は
R=Sph-5.50D
L=Sph-5.00D でした。
そんなに強い度数ではないものの、レンズの厚みは最大で6mm近くあり、
5mmシートのセルフレームから前後に0.5mmずつはみ出していました。
当店の陳列フレームからお手に取られるフレームは、
すべて同じような黒くて同じサイズ感のフレームばかりです。
せっかく当店に来られましても、それでは、残念ながら今のメガネと大差ないものしか作れません。
レンズの厚みは物理的な制限が有り、同じ大きさで削ったら同じ厚みにしかなりません。
それを薄くできるというミラクルは起こせないのです。
唯一、特殊面取りという技法で、レンズを斜めに削り取り、コバ(レンズ断面)を薄くはできますが、
ウズが目立つ、ギラギラするという、より大きなデメリットを甘受しないといけなくなります。
(→ こちら)
なぜ、顔からはみ出すほどの不自然に大きなメガネを選ぶかた(特に若い女性に多い)が居るかと言うと、
それは、ファッション誌などのグラビアにあります。
モデルさんが、大きなセルフレームを掛けてお洒落な衣装に身を包んで登場してきます。
このモデルさんたちは、つけまつ毛やエクステンションなどでまつ毛を大きく盛っており、
メガネにはレンズが入っていません。
レンズの入っていないメガネなら、大きくても全く問題は無いわけですが、
そういうフレームに度数付きのレンズを入れると、
出来上がりは想像とは全く違うものになってしまう、
ということを忘れないで欲しいです。
流行は、自然発生的に起きることもたまにありますが、
多くがトレンドセッターと呼ばれる人たちによる「仕掛け」です。
メディアを使って、「流行っている」「これがお洒落」と洗脳してくるのです。
視力矯正をするメガネフレームが必要以上に大きいことには、
光学的にはほとんどメリットはありません。
重い、レンズが厚い、輪郭の入り込み、頬に当たるなどなど、デメリットのほうが圧倒的に多いです。
レンズの厚みは事前に計算できます。
想像と違うメガネを渡されて幻滅なさらないように、
事前にどの程度の厚みで仕上がるかシミュレーションされることをおすすめします。
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