型取り器(フレームトレーサー)で玉型データを計測し、インターネット経由でメーカーに送信すると、
フレームの形に削られて送られてくるというものです。
ただ、仕上がりサイズが正確では無いことが多いので、
当店ではほとんどすることはありません。
凸レンズの場合、玉型データを送信することでレンズを薄く作ることができますので、
もちろんこのシステムを利用はしますが、削らずに送って貰います。(アンカット注文)
薄く作られた丸い生地(乱視の方向によっては楕円)のまま届きますので
それを自店の玉摺機で削ります。
例外として、玉型加工をしないといけないのが、
HOYAというメーカーの混合乱視の度数を注文するときと、
近用部がプラス度数になる弱い近視の遠近両用の場合です。
効果はやや少ないとはいえ、これらの度数でも薄型加工は有効です。
それなのに、なぜか、HOYAでは、この度数のアンカット薄型加工の注文が出来ません。
カット指定をすると受け付けてくれるので「やむを得ず」玉型注文をすることになります。

HELPというのは、「HOYA EDGE なんちゃらかんちゃら」の略だったと思いますが
薄型加工のことです。
結果はこの通り。

右

左
合い口に隙間が空いています。
つまりレンズの周長が長いという事です。
このくらいの誤差は当たり前で、酷い時は2mmほど空く事があります。
幸い、この手の度数だとレンズの厚みが薄いので、手摺りが可能ですが、
これが有る程度のマイナス度数のレンズだと、小ヤゲンの段差を削ってしまわないといけなくなるので
見た目の問題が起こります。
よって、マイナス度数では絶対に玉型加工はしません。
HOYAの担当者が、ときどき、このブログを見ているようなので
この場を借りて業務連絡させていただきます。
MIXや弱度近視の累進のアンカットMETS受けるようにしろよな!
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