
以前、大人の事情というエントリーで書いた
HOYALUX Synchro(ホヤラックス シンクロ)というレンズです。
両面シンクロ累進設計という名前ですが、累進面は内面にある内面設計になります。
内面累進設計は、SEIKO社が特許を保有しており、他社が扱う場合は特許料を支払わないといけません。
HOYAは特許料を払いたくないので、
累進構造の縦の要素を外面に、横の要素を内面にした両面複合設計を独自に開発しました。
その時のアピールポイントは、
内面累進では累進帯の実質長が長くなり眼球回旋角が多くなるため近方視がしにくい、
累進の縦の要素を外面に置き、近方視をしやすくした両面複合累進の優位性を大きくアピールしました。
ところが、業界再編で、SEIKOのメガネ部門がHOYAに合併されました。
そうすると今度はHOYAは特許料を払わないで済むばかりか、受け取る側になりました。
すると
そして、そろそろほとぼりが冷めた頃合いと見たのか、
一転して内面累進レンズを発売することになりました。
とは言っても、内面累進であることを極力イメージされないように
両面シンクロ累進設計というちょっと良く分からない呼び方で煙に巻いております。
とまあ、いろいろな事情があるわけですが、肝心なのはレンズの性能と価格です。
レンズ自体は非常に良く出来ていると思います。
遠用部、中心の見え方もシャープですし、側方のボヤケも少ないです。
やはりSEIKOのパシュートCV-Xと良く似たレンズに仕上がっています。
足元の浮き上がりやボヤケもかなり少ないです。
この浮き上がりはパシュートCV-Xの方が少ないかもしれませんが、
手元の見易さはこのSynchroのほうが良いです。
メーカーも頑張った納入価格を出して来てくれたので、
当店も頑張った販売価格を設定しました。
特に初めて累進レンズをお掛けになる方には、慣れやすく使いやすいのではないかと思います。
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