使用中のメガネを拝見すると
!!
R=Sph-3.00D
L=Sph+1.50D Cyl-1.00D Ax35
くらいの、混合性不同視の度数でした。
不同視というのは、左右眼の屈折度数に差があるものを言います。
(視力の差では無く、屈折度数の差です。)←ここ重要
そして混合性というのは、片目がそれぞれ遠視と近視の場合を言います。
深視力とは精密な立体視のことです。
両眼視機能と呼ばれる両眼のチームワークにおいて最高次元の能力になります。
この精密立体視という機能を阻害するもののひとつが不同視だったりするわけですが、
不同視が大きいのももちろん、混合性なのでさらに難しい予感がしました。
片眼遮蔽屈折検査、不等像視検査を含む両眼視機能検査を経て、
両眼開放屈折検査にて
RV=(1.5*Sph-3.50D Cyl-0.25D Ax120)
LV=(1.2*Sph+2.00D Cyl-1.50D Ax40)
を得ました。
不同視の場合、不等像視(左右眼の網膜像の大きさの違い)や斜位(左右の眼位のズレ)があることも多いですが、
幸いなことに不等像視はほとんどなく、眼位のズレも全くありませんでした。
偏光視標による立体視検査も問題なかったので三桿計で検査をしてみると、
あっけなくボーダーラインはクリアしています。
が、これは私の手柄でもなんでもなく、
かなりの強度な不同視にも関わらず、
これまでしっかりと左右差を付けたメガネを掛けていただいていたお客様の手柄です。
お話を伺いましたところ、
子供の頃は、右目が正視で、左目が強い遠視で、小さい頃からメガネを使用しておられたようです。
そのおかげで、左目も弱視や内斜視にならずに済み、両眼視機能も獲得できていました。
片目が見えていると、メガネを掛けたがらなかったりした結果、
遠視眼の視力が発達できないこともあるので、非常に良かったです。
最初は、さすがにドキッとしましたが、
上手くいって安心しました。
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