外径指定、あるいは乱視の方向によっては、フレームの形状に合わせた薄型加工をすれば、
レンズの余計な厚みが無くなり、薄く軽く仕上がります。
累進レンズの場合は、
例えば
R=Sph-0.50D ADD2.25D
L=Sph0.00 Cyl-0.75D Ax90 ADD2.25D
というような、弱い近視、あるいは近視性乱視でも、薄型加工の効果はあります。
インターネットを経由して厚みをシミュレーションしてみました。

右のレンズで0.2mmと0.4g、左のレンズで0.3mmと0.5g、それぞれ薄型化、軽量化できます。
ところが、
日本を代表する某メーカーでは、これを注文する場合、玉型加工じゃないと注文できません。
そして、送られてくる玉型は、酷い場合は外周で3mm程度大きいものが送られてきます。
手摺りで修正できる形状のものならまだ良いですが、
厚みによってはヤゲンの形状により (→ヤゲン)
手摺りをするのが難しい場合があります。
万が一、小さくてスカスカするようなサイズが届いたら修正のし様がありません。
ミゾ輪などをはめて誤魔化すことはできますが、
お客様に不良品を納品することになるのでそれは無理な話です。
玉型加工を始めた時期には、「0.05mmの精度」とか「必要なものはピンセットとドライバーだけ」
などという謳い文句でしたが、
レンズ素材の多様化が進んでからは、サイズのムラが大きくなって、
とても玉型加工を行う気にはなれません。
現在は、薄型加工を「アンカット」状態で送ってもらって、
自店の加工機で玉型にカットしています。
ところが、上記のように、某メーカーではアンカットで受注が出来ないために
別のメーカーに注文せざると得ません。
こういった、薄型加工の効果のあるマイナス度数は結構受注しますし、
アンカットで注文して自店加工する小売店も多いはずです。
どういう理屈で注文を受けないのかは存じませんが、
「販売機会の損失」になっているんではないですかね、某メーカーさん?
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