「図形の書き移しやボール遊びなどが苦手のようだ」
というお子様のビジョントレーニングの相談を受けたのですが、
4歳児ということで、
「まずは眼科に行って、斜視や弱視の可能性が無いか調べて貰ってください。」
とお伝えしました。
その午後、「眼科では異常無しと言われた」とのことで、
ビジョントレーニングのご予約をいただき、今日、来店されました。
裸眼視力は問題ないのですが、
オルタネイトカバーテストでは、かなり大きく外斜の動きをします。
カバー・アンカバーテストでは、斜視ではなく斜位の動きです。
まだ小さくて、偏光視標やプリズム分離を使った
自覚的な検査は無理そうだったので定量は調べていませんが、
カバーテストの動きからして10△以上の外斜位があると思われました。
少なくとも、ワース4灯テストで複視があることは確認できました。
うーん、眼科ではどんな検査をしたのかわかりませんが、
両眼視機能を獲得していく上で大切なこの年齢で、
この量の外斜位があれば、「異常無し」ということは無いと思うんですが・・・・
裸眼視力測って、ミドリン点眼して、オートレフで遠視が無いから「異常無し」
という程度だったのかと想像しますが、
少なくとも、カバーテストをすれば、外斜位は簡単に見つかるわけです。
もしかしたら、「外斜位はあるけど、外斜位なら問題ないでしょ」と判断した可能性もありますが、
この量の外斜位を放置するのはどうかと思うのですけどね。
現時点で手術の適応では無いと判断しても、定期的に観察とか、輻輳(寄り目)の訓練とか、
何らかの説明があってしかるべきだと思います。
一通りのビジョントレーニングの方法をレクチャーしましたが、
外斜位のケアはしておいた方がよいので、
本来は、小児眼科外来のある大学病院で相談を受けて貰いたいところですが、
掛かり付け医の紹介状が無いと見て貰えないので、
視能訓練士の在籍するはずの眼科医院で、
「外斜位の検査を希望」と、再度受診されるようにお伝えしました。
金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)
テーマ:☆北陸(富山・石川・福井)の情報☆ - ジャンル:地域情報