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こちら金沢市のメガネ店OptPal(オプトパル)です

見えかたと違和感

はじめてメガネを掛けるとき、
あるいは、レンズ度数を大きく変えるとき、
はたまた、はじめての遠近両用レンズを使うとき、などなど、
視界、見え方は変わります。

多くの場合は、見え方を良くするためにメガネを掛けたり度数を変えるわけですが、
見え方が良くなる半面、その変わった見え方が違和感となり、場合によっては不都合となったりします。

見え方が良くなるというメリットと、見え方の違和感というデメリット、
この両者が天秤に乗っかって、メリットが上回れば享受できるし、デメリットが上回ると不都合に感じるのですが、
違和感を回避しようとすれば、見え方を犠牲にしないといけないわけで、
このあたりの妥協点がメガネ処方で一番難しいところです。


基本的に、屈折異常と呼ばれる状態のうち、遠視と乱視は完全矯正するほうが良いです。
低矯正にすると目の疲れに繋がりますので。

近視も、出来るなら完全矯正した方が良いです。
輻輳(寄り目)と調節(ピント合わせ)のバランスも取れますし、外斜位の予防になります。

左右眼の屈折度数に差がある場合も、ヘリングの等量神経支配の法則を鑑みて、
あるいは斜位の予防のためにも、完全矯正出来た方が良いです。

調節異常(不全)である老眼も、低矯正にすると調節性の眼精疲労の原因になりますので、
必要な度数は入れたいです。


しかし、矯正度数を上げて見え易くすると、
「見え過ぎて気持ち悪い」
「見えるけど顔を動かすとフワフワする」
「見えるけど足元が浮き上がる」
などといった違和感が発生します。


「見え過ぎて気持ち悪い」というのは、
逆に言うと、それまで「見え無さ過ぎた」ということです。
視力の良い正視の人が、「見え過ぎて気持ち悪い」と言う事はまずあり得ないです。
本来は、しっかりピントが合って当たり前なのが、人の眼です。
原始の時代には外敵から身を守ったり獲物を得たりするために必要な能力です。


フワフワしたり、足元が浮き上がるのは、良くあることです。
といいますか、度数を変えれば、必ずと言って良いほど起こります。
ただ、その量が気になるか気にならないかの違いです。

気にならない程度に抑えれば、見え方のほうに犠牲がでますので、
その辺の妥協点をなるべく高い位置にしたいわけです。

違和感というのは、気にすればどんどん気になるものです。
なるべく気にしない、というスタンスでいけば良いのですが、
なかなかそうはいかないことも多いのが現状です。


なるべく良質な視界を提供したいと思うのですが、
これは30年以上この仕事をやってきても難しいですね。
日々、お客様毎に勉強です。


金沢市西念4丁目19-26 プレイヤード102 OptPal(オプトパル)

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