2年半ほども経つでしょうか、
ある日、インターネットでカメラのことを調べようとした時だと思うのですが、
フィルムカメラに取り付けてデジタルカメラ化するという「デジタルバック」の存在を知りました。
ちょうど、IndieGoGoというクラウドファンディングのサイトで、
【I'm Back 35】という35mmフィルムカメラに取り付けるデジタルバックのクラファンをやっていまして
思わず飛びついてしまいました。
クラウドファンディングというのは商品を買うのではなく、会社に出資するものです。
出資のリターンとして、製品が届けられるという仕組みで
製品開発に失敗すれば、出資金は戻らず製品も届かないというリスクもあるものです。
延期に次ぐ延期で相当待たされましたが、今月にやっと届きました。

往年の名器、NIKON F3に取り付けてみました。
一応、写りはするのですが、カメラに付いた露出計がまったく目安にならず、
屋内ではかなり暗く、屋外では白飛びするほど明るくなるので、
カメラ側のレンズの絞りやシャッタースピード、
デジタルバック側の露出、ISO調整などを、
その都度、何度も撮り直しながら、ちょうど良い値を探っていかないといけません。
そして、センサーサイズや感度の問題なのでしょうが、周辺部が少し暗くボケた感じになり、
独特のニュアンスで映ってしまいます。





画角を狭くすれば解消できるのかもしれませんが、
電源を入れるたびにデフォルトの値に戻るので、その辺の調整もちょっと面倒そうです。
中判カメラに取り付ける【I`m Back MF】というものもあって、
こちらは来月辺りに届く予定です。
うーん、カメラの沼も深いなぁ・・・・・
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昨夕、仕事後に母親の専属ウーバーイーツを務めたあと、金沢城址公園に花見に行ってきました。
実家からは歩いて1kmもありませんので、運動不足解消のためウォーキングがてらの散歩です。






お堀に映り込む夜桜は、もうちょっと暗くなってからのほうが映えますかね。
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昨日の続きになります。
先ほど、もう10年以上前になりますが、以前、取引のあったレンズメーカーが営業に来ました。
念のため、私が信用を完全に見限った2つのメーカーとは違い、
何か粗相があって取引を止めたわけではありません。
もうレンズの種類もいろいろと変わっていたので、
HPのレンズガイドなどを確認していましたら、ちょっと目を惹くレンズがありました。
昨日、凸レンズの度数がSphとCylの合算で10ディオプトリーを超えた場合、
0.25Dではなく、0.50D単位でしか製作できないと書きましたが、
S+C合算で+12ディオプトリーまで、0.25D単位で製作できるレンズがありました。
屈折率1.74の両面非球面レンズ 、しかも、薄肉加工にも対応しています。
薄肉加工に非対応だったことがこのメーカーと縁遠くなった理由なのですが、
10年の時間を経て、対応できるようになっていました。
採用!これだけで十分、採用するに足りる理由になります。
お子様の強度遠視用のレンズ、あるいは、無水晶体眼の遠用レンズだったらば、
この製作範囲があればほとんど対応可能かと思われます。
無水晶体眼の近用レンズで、12ディオプトリーを超えてくると
レンチキュラーのほうが薄く作れますのでそちらで対応となるでしょうか。
口座は残っているようなので、契約書やなんちゃらとか余計な手続きは必要ないので
さっそく取引再開することにしました。
当店は、取引先については、来るもの拒まず、去る者追わず。
利用する値のある商品は採用しますし、そうでないものは採用しません。
もし自信のある商品があれば、是非持ってきてください。
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昨日、斜視治療中のお子様のメガネの修理をいたしました際、
病院から、
「今度作るメガネは、遠近両用になるかもしれない」と言われたと聞きました。
線が入る、ということなので、エグゼクティブ型のことなのでしょう。
ただ、このお子様、遠視の度数が強くて、昨年作った時の度数が
左右とも+8ディオプトリーほどでした。
1年ちょっとで減っている可能性はあるとはいえ、メーカーの製作範囲を超える可能性が高いです。
エグゼクティブ型は、構造上、特に凸レンズでは厚くなってしまうために、製作範囲が狭いです。
当店で通常扱っている、屈折率1.55のものは
S(球面値)+C(円柱値)の合計が4ディオプトリーまでとなっております。
他メーカーも調べてみたところ、1.50のものでS+Cの合計が5ディオプトリーのものが見つかりましたが、
この屈折率で、外径65ミリ固定では、相当に厚くなってしまいます。
本来は、HOYAのような世界的な大メーカーで、技術の秀でたところが、
割れにくい丈夫な1.60のレンズで、METSという薄肉加工で最適なレンズを供給するのが
企業としての社会的責任のようなものであると思うのですが、
利潤を追及するのもまた企業の目的のひとつなので
そういうわけにもいかないのでしょう。
ともあれ、お客様には、次回、眼鏡処方が遠近両用になる場合は、製作範囲の問題があるので、
視能訓練士さんから事前に製作範囲についてお問い合わせの電話をお願いします、とお伝えしました。
それ以外でも、
お子様へのエグゼクティブ型遠近両用レンズや、
プラス10ディオプトリーを超える度数の処方の際は、
眼鏡店に確認をされたほうが良いかと思います。
例えば、Sph+11.75D Cyl-0.50Dという処方をされた場合、
レンチキュラー、もしくはフルビジョンの場合、屈折率1.60の球面レンズで外径固定でしか製作できませんが、
Sph+11.50D Cyl-0.50D、あるいはSph+12.00D Cyl-0.50Dという度数の場合、
屈折率1.76の非球面レンズで薄肉加工が可能になり、見た目が良く軽い仕上がりになる可能性があります。
もちろん、矯正効果を損なうようなことになってはいけませんが、
この度数なら頂間距離の調整で±0.25Dくらいの有効度数は変えられます。
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今朝、まだ空が明るくなる前の時間帯ですが、ふと目が覚めました。
まだ活動を始めるまでには相当に時間があるので、もう一度眠ろうとしましたが、
ふと、昨日のことを思い出して寝付けなくなってしまいました。
今日はやや寝不足で、少々不機嫌です。
ただし、
プロフェッショナルな眼鏡技術者として、
お客さんにこの不機嫌をぶつけることは絶対に
ありません。(笑
昨日のこと、というのはもちろんブログ記事にした件です。
他人のふんどしで相撲を取ろうと目論む、ずうずうしいYoutuberのことです。
どう考えても、レンズの取引はHOYAしかないというのが
嘘松っぽいです。
エグゼクティブ型の二重焦点レンズは仕入れ値が高い(ものすごく)ので、
その仕入れ代をケチって安直に借り物で済ませようとしたに違いありません。
当店には加工済みのエグゼクティブ型レンズのサンプルがありますので、
これ見よがしに載せておきます。(笑




(流用されないように透かし入りw)
レンズの取引がHOYAしかないというのが本当だったら、
メガネ専門店として、プロフェッショナルな仕事は出来ないと思うのです。
HOYAはもの凄く合理的な会社で(←別に褒めてはいない)、
販売量の少ない硝種はどんどん切り捨てていきます。
エグゼクティブ型はもちろん二重焦点のバリエーションも少なく、
レンチキュラー(主に白内障手術後に使用)も原始的な仕様のものが一種類しかなく、
ガラスの非球面レンズもラインナップにありません。
そんなレンズは需要も無いし、販売はしない、という場合もあるでしょうが、
そもそもHOYAは製作範囲外特注も、ほとんど受けてくれません。
強度の乱視やプリズム処方の場合、製作できないことが多いです。
当店ではそのため(だけではないですが)、東海光学など数社と取引契約をしています。
東海光学は、製作範囲外とされている度数でも、特注窓口に相談すれば、条件次第で受注してくれます。
しかし、やはりレンチキュラーやバイフォーカルなど弱いところもあるので、
この2社だけでは足りない場合も出てきます。
伊藤光学、イトーレンズ、日本レンズ、昭和光学など、日本の中堅メーカーとの取引がひとつあるといいですね。
お互いにOEMなどで商品を融通し合っているので、この国で流通しているほとんどの硝種が入手可能です。
個人的には昭和光学をおすすめします。
私の眼鏡学校の時代の恩師の経営する会社ですが、各種レンズがリーズナブルに入手できます。
もちろん、エグゼクティブ型二重焦点も入手可能です。
さて、この
「エグゼクティブなレンズ」私は、特に度数や、レンズの種類を持って「特殊」という単語は使わないのですが、
このエグゼクティブ型の二重焦点レンズだけは、ある意味「特殊」だと考えています。
一般的な老眼に対する遠近両用レンズとしてはほとんど使用することが無く、
小児の調節性内斜視の矯正用以外に使用することは考えにくいからです。
理由はリンク先に書いた通りです。
私の40年ほどの眼鏡技術者の経験に於いても、このレンズの使用経験は30件にも満たない程度ではないかと。
生涯に一度も経験の無い眼鏡販売従事者も多いのではないかと思います。
昨日電話してきたYoutuberのかたもそうかもしれませんね。
取引先に取り扱いがないくらいなので。
このレンズ、加工が難しいんですよね。
しかも、加工機械によって、加工の仕方や出来が変わるので、
加工機械が変わるたびに、毎回、苦労させられます。
後面倣いで加工すれば、少なくとも失敗は無いのですが、
そうするとレンズが前方に出っ張ってしまうので、
少しでも見栄え良く加工するためにはティルト加工でヤゲン位置の移動をしないといけません。
そして、だいたい、2組くらい加工したころには加工機械が代替わりしているので、
また一から操作を考えないといけません。
そういえば、現在使用している加工機械になってからはまだ加工していないような気がします。
今、加工機械のマニュアルを見ましたら、やはりEXモードではデフォルトで後面倣いになっているようです。
ヤゲン位置を変えるにはティルト加工をしろ、と書いていますが、
この機械、ティルト加工の設定が独特で、手間が掛かるんですよねー。
画面でシミュレーション出来るので失敗は無いのですが。
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